- 百人一首で文法談義
-
シリーズ扉をひらく 6
和泉書院
小田勝
- 価格
- 3,300円(本体3,000円+税)
- 発行年月
- 2021年09月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784757610095

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[BOOKデータベースより]
語学者による異色の百人一首本。百人一首歌について、古注の諸説を整理した上で、語学の立場から改めて読み解く。その過程で、著しい進展を見せている古典文法研究の最新の知見を、易しい語り口で縦横に解説した。
秋の田の仮庵の庵の苫をあらみ、我が衣手は露に濡れつつ。(天智天皇)
[日販商品データベースより]春過ぎて、夏来にけらし。白妙の衣干すてふ天の香具山。(持統天皇)
あしひきの山鳥の尾のしだり尾の長々し夜をひとりかも寝む。(柿本人麿)
田子の浦にうち出でて、見れば、白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ。(山辺赤人)
奥山に黄葉踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ、秋はかなしき。(猿丸大夫)
鵲の渡せる橋に置く霜の白きを見れば、夜ぞ更けにける。(中納言家持)
天の原ふりさけ見れば、春日なる三笠の山に出でし月かも。(安倍仲麿)
我が庵は都の辰巳、しかぞ住む。世を宇治山と人は言ふなり。(喜撰法師)
花の色は移りにけりな、いたづらに。我が身世にふるながめせし間に。(小野小町)
これや、この、行くも帰るも別れては、知るも知らぬも逢坂の関。(蝉丸)〔ほか〕
古典文の解釈文法の確立を目指す著者による百人一首の解説書。百人一首歌について、古注の諸説を整理した上で、語学の立場から改めて解読する。その過程で、著しい進展を見せている古典文法研究の最新の知見を、易しい語り口で縦横に解説した。百人一首歌には、その構造を示すため、句読点を付した。和歌の表現史についても極力留意する一方で、歌人伝に関するものは一切扱わない。まさに語学者による異色の百人一首本といえる。
【著者紹介】
國學院大學文学部教授。日本語学専攻。主著に、『実例詳解古典文法総覧』(和泉書院、2015)、『読解のための古典文法教室』(和泉書院、2018)、『旺文社全訳古語辞典[第五版]』(共編、旺文社、2018)、『古代日本語文法』(ちくま学芸文庫、筑摩書房、2020)など。