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- 死、欲望、人形
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評伝ハンス・ベルメール
DEATH,DESIRE AND THE DOLL
国書刊行会
ピーター・ウェブ ロバート・ショート 相馬俊樹
- 価格
- 4,950円(本体4,500円+税)
- 発行年月
- 2021年08月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784336072252
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[BOOKデータベースより]
父親やナチスなど権威への反逆から人形制作を開始し、ベルリン・ダダの洗礼を受けてシュルレアリスムへ接近。フランスへの亡命、エルンストとの収容所生活、従妹ウルスラ、ウニカ・チュルン、再会を待ち焦がれた双子の娘への愛…。「呪われた芸術家」はいかにして暴力的なまでの「肉体のアナグラム」を懐胎したのか。サドを賛美し、快楽の彼方にエロスとタナトスの合一を夢見た激越なる生と芸術、濃密なる初評伝!
1 ドイツ1902‐1933
[日販商品データベースより]2 人形1933‐1934
3 ベルメールとシュルレアリスム1933‐1938
4 人形の遊び1934‐1938
5 パリ1938‐1939
6 南仏1939‐1945
7 イマージュの解剖学1939‐1949
8 南仏1945‐1949
9 パリ1949‐1955
10 パリ1955‐1975
すべてのエロティック表現者に捧ぐ!
フェティッシュな少女人形――痙攣的な美!
ブルトンとバタイユを魅了し、
澁澤龍?と四谷シモンをとりこにした、
イマージュの極北!
不屈の生涯、本邦初の評伝
「無理なポーズでこちらを向く少女は何も言わない。
ただキュルウ、キュルウと音がするだけ!」
――四谷シモン
父親やナチスなど権威への反逆から人形制作を開始し、ベルリン・ダダの洗礼を受けてシュルレアリスムへ接近。フランスへの亡命、エルンストとの収容所生活、従妹ウルスラ、ウニカ・チュルン、再会を待ち焦がれた双子の娘への愛……。「呪われた芸術家」はいかにして暴力的なまでの「肉体のアナグラム」を懐胎したのか。サドを賛美し、快楽の彼方にエロスとタナトスの合一を夢見た激越なる生と芸術――。
ハンス・ベルメールほど日本でエロティックな文脈で好まれる作家もいない。腹や肩や乳房に丸いジョイントを持つ球体関節人形は、澁澤龍彦の紹介で広く知られるようになり、四谷シモンもその雑誌記事を読んで球体関節人形の制作を決意。その後も数々の人形作家、バタイユやサドの挿絵エッチングから銅版画家に影響を与え、そのフォロワーの裾野は舞踏、マンガ、映画へと広がり続ける。ゴスロリブーム、押井守監督『攻殻機動隊2 イノセンス』など、そのさかのぼった先にベルメールがいる。
晩年のベルメールをはじめ、多くの関係者の証言から浮かびあがる不屈の生涯。ファン待望の本邦初評伝! カラー口絵16頁を添えて、約350点の充実の図版。愛蔵の美麗筒函入。
【目次】
はじめに
序/新版への序/日本語版序
第1章 ドイツ 1902-1933
第2章 人形 1933-1934
第3章 ベルメールとシュルレアリスム 1933-1938
第4章 人形の遊び 1934-1938
第5章 パリ 1938-1939
第6章 南仏 1939-1945
第7章 イマージュの解剖学 1939-1949
第8章 南仏 1945-1949
第9章 パリ 1949-1955
第10章 パリ 1955-1975
おわりに
謝辞
訳者解説
ハンス・ベルメール略年譜
索引/掲載図版リスト/参考文献