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[BOOKデータベースより]
『中国化する日本』『知性は死なない』の歴史学者が描く、団塊からZ世代まで必読の日本の全貌。未来のヒントは、すぐそばの過去にある。
序 蒼々たる霧のなかで
[日販商品データベースより]第1部 子どもたちの楽園(崩壊というはじまり 1989・1‐1990;奇妙な主体化 1991‐1992;知られざるクーデター 1993‐1994;砕けゆく帝国 1995;喪われた歴史 1996−1997)
第2部 暗転のなかの模索(身体への鬱転 1998‐2000;コラージュの新世紀 2001‐2002;進歩への退行 2003‐2004;保守という気分 2005−2006;消えゆく中道 2007−2008;遅すぎた祝祭 2009−2010)
第3部 成熟は受苦のかなたに(「近代」の秋 2011‐2012;転向の季節 2013‐2014;閉ざされる円環 2015‐2017;はじまりの終わり 2018−2019・4)
跋 歴史がおわったあとに
小泉純一郎から安室奈美恵まで――平成育ちによるはじめての決定版平成史が誕生した。気鋭の歴史学者として『中国化する日本』で脚光を浴び、その後、双極性障害による重度のうつの経験をもとにした『知性は死なない』で話題を集めた著者が、「歴史学者として著す最後の書物」と語る、渾身の一作。昭和天皇崩御から二つの大震災を経て、どんどん先行きが不透明になっていったこの国の三十年間を、政治、経済、思想、文化などあらゆる角度から振り返る。新型コロナウイルスによる政治・社会の機能不全の原因も、「昨日の世界」を知ることで見えてくる。