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価格:2,640円(本体2,400円+税)
【2021年07月発売】
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[BOOKデータベースより]
誰も取り締まらない、誰も訴えない、誰も報じない―だから、誰も知らない。領海外で公然と行われる違法・脱法行為の数々を暴いた衝撃のルポ。『ニューヨーク・タイムズ』ベストセラー。ピュリツァー賞受賞ジャーナリストによる調査報道の白眉。
1 嵐を呼ぶ追撃
[日販商品データベースより]2 孤独な戦い
3 錆びついた王国
4 違反常習者の船団
5 “アデレイド”の航海
6 鉄格子のない監獄
7 乗っ取り屋たち
8 斡旋業者
魔界と化した「豊穣の海」の真実
海には陸とはまったく異なる社会があり、陸のルールは海では通用しない。そんな「無法の大洋」では、密漁や乱獲、不法投棄のほか、奴隷労働、人身売買、虐待、殺人といった犯罪行為が長年にわたって放置されてきた。本書は、決して一般の人の目に触れることのない、領海外で横行する違法・脱法行為の驚くべき実態を詳細に描いたノンフィクションである。
わたしたちが普段口にしている海産物は、店頭に並んでいる近海物の鮮魚や干物だけではない。冷凍品や缶詰といった水産加工品の原材料の多くは、グローバル化した巨大産業である国際漁業の現場からもたらされている。そして、そのかなりの部分が、目を背けたくなるような過酷な労働や乱獲などによる生態系の破壊によって得られたものだということが、本書にはこれでもかというほど描かれている。日本の消費者が好む海の幸には目に見えないコストがかかっているという「不都合な真実」を突きつけているのだ。
独立を宣言した海上要塞、公海上で行われる人工妊娠中絶、借金のかたに取られた船を回収するレポマンの活動など、知られざる海の実態を克明に描いた『NYタイムズ』ベストセラー。