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[BOOKデータベースより]
道長亡き後、摂関家重要人物二人の家集。藤原道長の次男で、頼通の弟である頼宗の家集「入道右大臣集」と、頼通の子である師実の家集「京極大殿御集」の全訳注。栄花物語研究の最新成果も取り込み、物語には描かれない摂関家の姿を、和歌という生の資料から生き生きとよみがえらせる。
藤原頼宗「入道右大臣集」
藤原師実「京極大殿御集」
解説(歌人頼宗とその集;頼宗の立場とその役割 付、法華経二十八品歌;「京極大殿御集」の出現;末っ子の関白、藤原師実)
道長亡き後、摂関家重要人物二人の家集
藤原道長の次男で、頼通の弟である頼宗の家集「入道右大臣集」と、頼通の子である師実の家集「京極大殿御集」の全訳注。
栄花物語研究の最新成果も取り込み、物語には描かれない摂関家の姿を、和歌という生の資料から生き生きとよみがえらせる。
藤原頼宗(993〜1065)は、道長の次男で、右大臣まで登りつめた権門歌人の筆頭である。後朱雀・後冷泉朝期に兄である関白頼通を政治と文化の両面において支えた一人であった。歌人としての評価も高く、勅撰集入集歌は非常に多い。後世、和歌史上無視できない歌人として認識もされていた。
藤原師実(1042〜1101)は、頼通の末子であったが、白河天皇時代に関白となった。院政期へと大きく変わりゆく時代に、道長・頼通につづき、摂関家らしい文化人として、源経信、大江匡房、藤原範永、あるいは肥後や康資王母など、当時を代表する歌人たちを擁し、師実歌壇ともいうべきものを形成していた。
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