- 近代東アジア文明圏の啓蒙家たち
-
京都大学学術出版会
狹間直樹
- 価格
- 5,280円(本体4,800円+税)
- 発行年月
- 2021年05月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784814003433
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[BOOKデータベースより]
東アジアを往還した思想の系譜。幕末期、西周や津田真道の洋学の導入から、中江兆民の翻訳、福沢諭吉・内藤湖南の国民意識の形成、そして、日本を経由して清朝に近代を移植しようとした希代の言論家・梁啓超―グローバリズムにより新たな世界の形が拓かれつつある現代、その元図となる文明圏形成を振り返る。
第1部 近代東アジア文明圏形成史(西周のオランダ留学と西洋近代学術の移植;中江兆民『民約訳解』の歴史的意義について;京都における番組小学校の創設と「万国公法」;福沢諭吉・内藤虎次郎による帝国主義的国民性の形成)
[日販商品データベースより]第2部 文明圏形成の功労者 梁啓超(「新民説」略論;「明治日本」と梁啓超研究;梁啓超にとっての譚嗣同―イデオロギーによる呪縛とそれからの逃脱;譚嗣同『仁学』の刊行と梁啓超;清朝の立憲準備と梁啓超による上奏代作;『梁啓超年譜長編』について)
アヘン戦争を画期として「近代」に突入した東アジア。新文明圏形成を担った啓蒙家らが移入した思想はどう東アジアを往還したか。幕末期の西周や津田真道の洋学の導入から、中江兆民の翻訳、福沢諭吉・内藤湖南の国民意識の形成、そして、日本を経由して清朝に近代を移植しようとした希代の言論家・梁啓超の活躍。グローバリズムにより新たな世界の形が拓かれつつある現代、その元図となる文明圏形成を振り返る。