- 数の発明
-
私たちは数をつくり、数につくられた
NUMBERS AND THE MAKING OF US- 価格
- 3,740円(本体3,400円+税)
- 発行年月
- 2021年05月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784622089643
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[BOOKデータベースより]
数万年前の狩人が骨に残した刻み目、1+1を理解する新生児のまなざし。数を持たないピダハン族と暮らした著者が縦横に語る、数の誕生の軌跡。
序 人間という種の成功
[日販商品データベースより]第1部 人間の営為のあらゆる側面に浸透している数というもの(現在に織り込まれている数;過去に彫りこまれている数;数をめぐる旅―今日の世界;数の言葉の外側―数を表す言い回しのいろいろ)
第2部 数のない世界(数字を持たない人々;幼い子どもにとっての数量;動物の頭にある数量)
第3部 わたしたちの暮らしを形作る数(数の発明と算術;数と文化―暮らしと象徴;変化の道具)
“なぜ人類だけが、どこまでも数を数えられるのか。それは、ヒトが生得的に数の感覚を持っているからだ”――数は、私たちの思考に深く根付いている。だからこの説明は、一見するともっともらしい。
しかし、アマゾンには数を持たない人々が暮らしている。幼少期、宣教師の父とともにこのピダハン族と暮らし、人類学者となった著者によれば、数は車輪や電球と同じ「発明品」であるという。
「数の感覚」がまったく存在しないというわけではない。ピダハン族や乳児の調査によれば、彼らは数についてごく限られた感覚を持つ。人類は長い間、この曖昧な感覚だけで生きてきたのだ。
そして私たちも、幼い頃は数のない世界を見ていた。今、数がわかるのは、かつて発明された数体系を受け継いだからこそである。各地の言語には、身体やさまざまな物を足がかりに発明が起きた跡が残されている。そしてピダハン族のように、発明が起こらなかった例も存在する。
「わかったのは、ピダハンについてではなく、人類すべてに関することだ」。考古学、言語学、認知科学、生物学、神経科学に散らばる手がかりを横断し、数の発明の経緯を探り、その影響を展望する書。