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- 『修身論』の「天」
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阿部泰蔵の翻訳に隠された真相
慶應義塾大学教養研究センター選書 19
慶應義塾大学教養研究センター 慶應義塾大学出版会
アルベルト・ミヤン・マルティン- 価格
- 770円(本体700円+税)
- 発行年月
- 2019年03月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784766425994
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[BOOKデータベースより]
第1章 近世から近代へ―「文明開化」と「学制」の夢(国家の近代化:「智識を世界に求める」;教育の近代化:「必ず邑に不学の戸なく家に不学の人なし」)
[日販商品データベースより]第2章 アメリカから日本へ―ウェーランドと福澤諭吉の出会い(ウェーランドと『道徳科学要論』:新世紀のための思想;福澤諭吉と『道徳科学要論』:原書の影響、訳書の普及)
第3章 英語から日本語へ―阿部泰蔵のジレンマ(阿部泰蔵と『修身論』:キリスト教の消失;阿部泰蔵の訳し方:「読む人にわかるように」)
第4章 Godから「天」へ―知らぬ神より馴染みの「天」(「天」の同質的要素;「天」の異質的要素;「天」の限界:排除された要素)
第5章 『修身論』の「天」―その意味と機能
▼明治期の翻訳教科書から、教育の歴史をひも解く。
明治期、近代的知識の導入にあたり、先進国の教科書が多数翻訳された。その一つ『修身論』は、ウェーランド著『道徳科学要論』を原本とし、道徳や聖書に関する倫理理論と共に、基本的人権・自由主義・平等主義に基づく近代社会制度を論じた。訳者の阿部はこれら近代的倫理観をいかに訳したのか。明治教育史の一端を明らかにする。