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[BOOKデータベースより]
いつ、どこで、誰とともに、何を敬い、何を祓い、何を願うのか。祭りでの神事・行事には、それを営む民族や集団の価値観・世界観が反映されています。世界の多様な祭りの諸相を観察し比較することで、民族や集団の特徴を探ります。
座談会1 祭りが現在に伝えるもの―世界の多彩な祭りの歴史・意義・構造
論考 人々は祭りに何を託してきたのか―「祭り」の意味にみる多様性と共通性
座談会2 祭りに浮かび上がる民族性と地域性―崇敬・禁忌・願望・生業・技術
論考 ガネーシャ祭礼の歴史にみる祭りの力―公共祭礼化がもたらした可能性
論考 「百万石まつり」の祭神にみる加賀藩意識―藩祖利家の神格化と維新後の再生
座談会3 祭りと地域アイデンティティの行方―コミュニティを維持する知恵と思想
論考 「あつまり」と「つながり」の場としての祭り―コミュニティの維持・再生につながる力
論考 青柏祭曳山行事をつなぐ祭礼組織と曳行技法―日本最大の山車に共存する神聖性と遊戯性
地球上のどこに出かけても、その土地の人々が何らかの「祭り」と呼ぶことができる営みをしています。
しかし人々が「祭り」に託す願いや期待する機能は、その「祭り」を営む地域ごと、民族ごとに異なります。本書では、比較文化学の視点から世界の祭りをみることで、それを営む人々の民族性と地域性を読み解きます。
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