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- 柳橋物語
-
- 価格
- 616円(本体560円+税)
- 発行年月
- 2018年03月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784041062364
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[BOOKデータベースより]
気丈で働き者のおせんは、幼な馴染の庄吉と幸太の二人から求愛を受けた。上方へ修業に行く庄吉を選び、見送ったおせん。そんな折、江戸を襲った大火によって一切の身寄りをなくしたおせんは、根も葉もない噂で心身ともに追いつめられてゆく。やっと再会した庄吉からも幸太との不義を疑われ、婚約を破棄されてしまい―。表題作他『しじみ河岸』を加えた中編二作による名作集。
[日販商品データベースより]気丈で働き者のおせんは、おとなしく控えめな庄吉と、乱暴者だが闊達な幸太の2人から相次いで求愛を受ける。幼さゆえに同情と愛とを取り違え、上方に修行へ行く庄吉の「待っていてくれるか」という言葉を受け入れた彼女は、しきりに会いに来る幸太のことをすげなく突き放す。たいへんな大火事が起きたのはそんな時だった。おせんは病気の祖父をかばって逃げ遅れ、窮地を救ってくれた幸太は、火に追われ逃げ込んだ川の中で、濁流にのまれ命を落としてしまう。火事で一切の身寄りをなくしたおせんは、幸太と不義を働いたという根も葉もない噂で心身ともに追いつめられてゆく。追い打ちをかけるように、月日を経て再会した庄吉からも幸太との不義を疑われ、婚約破棄を言い渡されて――。火事から町が復興し、柳橋がかけられるまでの日々に起きた、おせんという一人の女性の哀しくもたくましい愛の物語。他「生きる」ことへの悩みに真正面から向き合った『しじみ河岸』を加えた中編2作による名作集。