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[BOOKデータベースより]
探偵小説に描かれる死体、村上春樹の剥離する顔、多和田葉子のペルソナ、林京子の引き裂かれた顔、そして探偵メグレが試みる顔の回復―。文学・小説が語る「顔の不在」の表象と、それを読んだときに感じる私たちの不安の源泉を丁寧にすくい取り、他者との共在の困難と他者と出会い直すことの可能性を描き出す文学批評。
序章 顔をなくした者たちの物語
[日販商品データベースより]第1章 顔の剥奪―探偵小説と死者の表象
第2章 剥離する顔―村上春樹『国境の南、太陽の西』における「砂漠の生」の相貌
第3章 異邦の顔―多和田葉子「ペルソナ」における他者の現れ(なさ)
第4章 引き裂かれた顔の記憶―林京子「道」における死者の現れ
第5章 顔の回復―他者の現れを待ち続ける探偵としてのメグレ
「顔色をうかがう」「顔に出る」「顔を突き合わせる」――顔は身体の一部であるとともに、「他者と共に在る」ことを可能にしている器官でもある。顔の不在を物語る村上春樹や多和田葉子の作品から、他者と向き合う困難と可能性を描き出す文学批評。