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[BOOKデータベースより]
大阪府警の新米刑事・神木恭子は、担当した殺人事件を、別件で関わった老人の供述から解決へと導く。しかし時を同じくして、老人の自宅の床下から嬰児を含む死体七体が発見された。二つの事件の背後には、府警上層部が内に宿す闇が広がっていた―。体面重視の違法捜査、キャリアとノンキャリアの暗闘―知られざる警察の真実に、淀んだ街に狂い咲いた情愛が絡まりつく。現場を知り尽くした元本職の刑事だから書きえた、究極の警察小説!第2回本格ミステリーベテラン新人発掘プロジェクト受賞作。
[日販商品データベースより]被疑者死亡の殺人事件と7人の死体遺棄事件が繋がる時、警察組織に蠢く狂気が姿を現す…。元捜査一課刑事が放つ、すべてに圧倒される警察ドラマ。〈受賞情報〉本格ミステリーベテラン新人発掘プロジェクト(第2回)
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24歳の神木恭子は、大阪府警長田署、交番勤務を経て強行犯係の刑事となった。着任早々殺人事件の捜査本部に配属される。捜査は難航し、本部解散の声が聞かれ始めたとき、偶然にも神木と関わった老人、安本恒吉から事件解決の糸口が見つかり、乾義男が容疑者として浮上する。神木らは、恒吉の孫娘のリサと逃走した義男を逮捕するため立ち寄り先に向かうが、現場には他殺体があり、義男は二件の殺人容疑で逮捕される。義男は一件目の犯行は認めるが、二件目については否認。神木は行き場のないリサを自宅に連れ帰る。そして独自に捜査した結果、義男の自白に信憑性があると判断する。
時を同じくして、恒吉の自宅の床下から男女の三死体と嬰児の死体四体が発見される。そして、二つの事件は奇妙に絡み合っていく――。