- 真夜中の動物園
-
The midnight zoo.
- 価格
- 1,650円(本体1,500円+税)
- 発行年月
- 2012年07月
- 判型
- B6
- ISBN
- 9784072778074
[BOOKデータベースより]
「走りなさい!子どもたち」それが、母さんの最後のことばだった。廃墟となった村にとりのこされた、幼い三人兄弟は走りつづけ、そして―父と母をうしなった3人兄弟と廃墟にとりのこされた動物たちが見たものは―アストリッド・リンドグレーン賞受賞作家が描く、哀しみと希望の物語。2011年オーストラリア児童図書賞受賞、2012年カーネギー賞候補。
[日販商品データベースより]父と母をうしなった3人兄弟と、廃墟にとりのこされた動物たちが見たものは…。引き裂かれ、傷つけられた家族の物語であり、あわいひと筋の希望の物語。〈受賞情報〉オーストラリア児童図書賞(2011年)
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作者はオーストラリアの作家さんでした。
でも、このお話は第2次世界大戦中のチェコスロバキアが舞台ではないかと、邦訳者の野沢佳織さんが書いています。
主人公の少年アンドレイ(兄)とトマス(弟)は“ロマ”という民族だと、作中に何度も書かれていました。
「ロマでは…」「ロマの人々は……」という綴りが、アンドレイの回想の中に度々出てきました。
“ロマ”を検索すると、北インド系の移動民族で、俗にいうジプシーたちを指すそうです。ヨーロッパでは民族的にユダヤ人と並んで迫害を受けることが多かったようです。
さて、そんな少数民族の出のアンドレイたちは、突然やってきた兵士たちに集落を荒らされ、知人や親せきを殺され、残っていた人たちは捕虜として連れて行かれてしまいます。
アンドレイと、トマスと、まだ乳飲み子だった妹のウィルマだけはかあさんの機転で、捕虜の集団から逃げ出し、ある廃墟となった小さな動物園にたどり着いたところから物語は始まります。
動物園に残されていた動物たちの回想シーンと、アンドレイたちの回想シーンとが「現在」と交差しながら進んでいく手法は、なかなか面白かったです。
カバーの挿画は河村玲さん。物語への思い入れが感じられるカバー画でした。
全部で224ページ。1つ1つのセンテンスも短く簡潔にまとめられているので、時代背景が分からなくて読みやすい内容だと思います。
この本を読むきっかけになったのは、見返し部分に書かれた本文抜粋のアンドレイたちのお母さんの台詞でした。
「走りなさい!子どもたち」
それが、母さんの最後の言葉だった。
こんなの読んでしまうと、いったいどんな物語なんだと、気になりませんか?続きはぜひ読んでみてください。
小学校高学年くらいから中高生くらいのお子さんたちにお薦めします。
ただ、思っていたより、ファンタジー要素が大きかったのはちょっとびっくりでした。(てんぐざるさん 40代・埼玉県 女の子19歳、女の子15歳)
【情報提供・絵本ナビ】