恩地孝四郎

一つの伝記

幻戯書房
池内紀　

• 価格: 6,380円（本体5,800円＋税）
• 発行年月: 2012年05月
• 判型: Ａ５
• ISBN: 9784901998925

内容情報

[BOOKデータベースより]

版画、油彩、写真、フォトグラム、コラージュ、装幀、字体、そして詩…。軍靴とどろくなかでも洒落た試みをつづけた抽象の先駆者は、ひとりひそかに「文明の旗」をなびかせていた。いまも色あせず、生命体としての表現でありつづける作品群と、時代を通してつづられた「温和な革新者」の初の評伝。

「自分の死貌」
第１章（夢二学校；『月映』の仲間；版画の青春；『マヴォ』と『風』）
第２章（装本家の誕生；「人体考察」；『海の童話』；日本版画協会と『新版画』）
第３章（光の造形；形態の研究；美しい本；「變體活字」の時代）
第４章（『博物志』の周辺；「避難所」づくり；木版を彫らぬ技術；アメリカ人コレクター；『日本の憂愁』）

[日販商品データベースより]

軍靴轟くなかでも洒落た試みを続けた抽象の先駆者は、ひとりひそかに文明の旗をなびかせていた。今も色あせず、生命体としての表現であり続ける作品群と、時代を通して綴られた温和な革新者・恩地孝四郎の初の評伝。〈受賞情報〉読売文学賞評論・伝記賞（第６４回）