- 在庫状況:出版社よりお取り寄せ(1週間程度で出荷)
[BOOKデータベースより]
なにげない日々のくりかえし、そのなかにこそあるたしかな希望、生きることのよろこび、きみのまちははれてるかな。大気にみなぎる光と気配、風景の力を描く荒井良二のあらたな傑作。3歳から。
[日販商品データベースより]なにげない日々のくりかえし。そのなかにこそある確かな希望、生きることのよろこび。きみのまちは、はれてるかな…。大気にみなぎる光と気配、風景の力を描く、荒井良二のあらたな傑作絵本。〈受賞情報〉産経児童出版文化賞大賞(第59回)
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
ユーザーレビュー (1件、平均スコア:5)
レビューを評価するにはログインが必要です。
この商品に対するあなたのレビューを投稿することができます。
- HonyaClub.comアンケート
-
「新生活に役立つ本」レビューコメント
【テーマ:出産】テレビで紹介されていた作品ですがとても印象的でした。日常の繰り返しにこそ、たしかなものがあるのでわないかと思わせてくれる絵本だと思います。すてきな絵本です。(いも/女性/30代)
「あさになったので まどをあけますよ」子どもたちが、部屋の窓をあけます。新しい一日を迎えるために、毎朝、窓辺に立つのです。「やまは やっぱり そこにいて きは やっぱり ここにいる」そこから見えるのは、いつもと変わらない風景。もちろん、窓を開けてそこにあるのは山ばかりではなく。にぎやかな街が見える窓だって、のんびりと流れる川が見える窓だって。たくさんのお花が目に飛び込んでくる窓や、風が気持ちのいい窓だってあります。どこかの知らない国に住む、あの子の窓辺はどんな景色だろう。そこには、いつもと変わらない景色がある。だから、ここが好きなのです。晴れている街もあれば、雨がふっている場所もあるでしょう。君のところはどう……?何気ない日々の繰り返し、毎日変わらずにある景色の中にいる自分。そこにこそ、その中にこそ、生きることの喜びがある。そんな強い思いが込められた、荒井良二さんのこの絵本に登場する景色には、すべてに明るい朝の陽ざしがふりそそぎ、とても清々しく、読む人の心をまっさらにしてくれます。「ああ、今日もまた新しい一日がはじまる。」そう思えることの幸せ。私たちは、絵本を開くたびに味わうことができるのです。
(絵本ナビ編集長 磯崎園子)
震災の後、自分に何ができるのかを考えた方は多かったと思います。ある思いは募金へ、ある思いへは被災地に絵本を送るという行動へと向かいました。
10か月経った今、私もそのことを考え続けています。最近、仙台空港に行くことがありました。
仙台空港は震災後の早い時期に復興しましたが、空港の周辺は瓦礫は片付けられたものの枯れた草が生い茂る空き地が広がっていました。
そこには、震災前は当然家や店があったのだろうと思います。一階が津波でやられて二階だけが残っている家。少し行くと住宅街の中に仮設住宅があり、同じ市内の中でも被害が違うということを物語っているような光景。すべてを見たわけてはないのですが、胸がつまる思いでした。
この絵本は、震災後に荒井良二さんがやはり自分にできることを探されての作品ということです。
この作品の前に、長田弘さんと荒井良二さんの『空の絵本』を読みました。そこには、震災後も変わらずにある空の移り変わりがありました。
どんな時にも明けない朝はないと言います。それでも今回の震災は原発事故もあり、そのために復興が遅れているという事情もあります。
そして、東北出身の荒井さんの絵本をもう一度読み返してみると、果たして私は震災後に東北の街や人々の気持ちに思いを馳せたものの、本当にわかっていたとは言えなかったということがわかりました。
朝の光は私たちに希望と勇気を与えてくれます。『空の絵本』と同じくこの絵本の絵もとてもきれいで、心にすっと入ってきます。
私にできることの一つは、こうしてこのような思いを持った一冊を人に紹介していくことだと思いました。
(はなびやさん 40代・愛知県 男の子9歳)
【情報提供・絵本ナビ】