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本は、これから

岩波新書 新赤版1280

岩波書店
池澤夏樹 

価格
902円(本体820円+税)
発行年月
2010年11月
判型
新書
ISBN
9784004312802

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内容情報
[BOOKデータベースより]

グーテンベルク革命から五世紀。電子の端末が膨大なコンテンツから美しい「ページ」を開くこの時代、あなたにとって「本」とはいったい何か。それはいかに変貌するのか。書店・古書店・図書館・取次・装丁・編集、そして練達の書き手・読み手の位置から、鋭いアンテナの持ち主たちが応える―本の過去と未来を俯瞰する三七のエッセイ。

電子書籍時代(吉野朔実)
本の棲み分け(池内了)
発展する国の見分け方(池上彰)
歩き続けるための読書(石川直樹)
本を還すための砂漠(今福龍太)
本屋をめざす若者へ(岩楯幸雄)
書物という伝統工芸品(上野千鶴子)
活字中毒患者は電子書籍で本を読むか?(内田樹)
生きられた(自然としての)「本」(岡崎乾二郎)
本を読む。ゆっくり読む。(長田弘)〔ほか〕

[日販商品データベースより]

電子の端末が膨大なコンテンツから美しい「ページ」を開く時代、あなたにとって「本」とは。書店・古書店・図書館・取次・装丁・編集、そして練達の書き手・読み手の位置から、鋭いアンテナの持ち主たちが応える。

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ユーザーレビュー (2件、平均スコア:4)

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Tucker

不易流行

自分も以前、電子書籍を読んでみたが、その時、初めて気がついたのは
「全体のどの辺りを読んでいるか、感覚的に分からないと読みにくい」
という事。

デジタル時計よりアナログ時計の方が感覚的に時間を掴みやすい、というのと同じような感じ。

電子書籍に積極的な人も消極的な人もこのような点については何も言わないので、自分だけの考えかと思っていたが、本書の中で、内田樹が全く同じ事を言っていた。
また、池澤夏樹の「(紙の)本の最後の拠り所は”重さ”かもしれない」という言葉(帯にも書いてある)に思わずうなずいてしまった。

当初、自分は電子書籍には消極的だったのだが、本書にエッセイを書いた多くの人が
「紙だろうが、電子書籍の形だろうが、本を読む、という行為が変わる事はない」
と言っていることにハッとした。

本書の中で使われていたが
「不易流行」
という言葉が印象に残る。

松尾芭蕉の言葉で
「いつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも、
 新しく変化を重ねているものをも取り入れていくこと。
 また、新味を求めて変化を重ねていく流行性こそが不易の本質であること」
という意味。

電子書籍が本のマネをしようとしている点に留まれば、おそらく紙の本の方が有利。
ただし、電子書籍が本とは違う「何か」を志向しはじめた時に初めて真価が発揮されると思う。

本と電子書籍は対立するものではなく、ある面では、お互いに補完するものであろうし、別の面では対立しようがないほど全く違うものになっていくような気がする。

猫町

本とは・・・

電子書籍元年と言われた2010年。
日本人はもっと「本」と向き合うべきだ。

たぶん、「本を読める」というのは、日本で生活するうえでは
当たり前のインフラとして存在する。

少なくとも、僕が育った日本はそうだ。

電子書籍がいいとか、紙がいいとか、
そういうデバイスの問題じゃなくて、
「あなたにとって本とは何ですか」
という質問を、多くの人に投げかけたくなりました。

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