- 赤ひげ診療譚
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- 価格
- 796円(本体724円+税)
- 発行年月
- 2008年11月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784758433822
[BOOKデータベースより]
長崎で最新の医学を学び、江戸に戻った保本登は、突然小石川養生所に呼び出され、見習い勤務を命ぜられた。エリートとしての矜持を抱く登は、「赤髯」と呼ばれる医長・新出去定の強引さに不満を抱き、激しい反発を覚える。だが、養生所を訪れる貧しい患者たちや、徒労とみえることに日々を費やす「赤髯」とふれ合ううち―。病や死を通して“生”の重みを描き出した、山本周五郎渾身の傑作。
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ユーザーレビュー (3件、平均スコア:5)
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「3 SPECIAL BOOKS」レビューコメント
【興奮の1冊】 今ではあまり知られなくなった山本周五郎の本。実は高校生の時に読んだら、あまりに内容が重くて途中で投げちゃった。その後、改めて読み返してみたら、文章が心に入り込むような感じで、すぐに読み終わってしまった。周五郎の筆力と黒沢明による映画化で、今も時々読み返している。
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「3 SPECIAL BOOKS」レビューコメント
【癒しの1冊】 映画をみたのがきっかけ。映像を見てから読むと中身がよく理解できた。
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「3 SPECIAL BOOKS」レビューコメント
【その他】 デビューしてから読み、「鶯ばか」という一篇にある「子供たちが死んでくれて、しんからほっとしました」と母親が語る場面で椅子から転がり落ちるほどの衝撃を受け、小説家としての自分の未熟さを思い知らされた。嬉しかったり楽しかったりすれば人は笑い、悲しければ人は泣く……そんな描写を当たり前のようにしてきたが、この作品を読んで、人間の感情はそれほど単純なものではない、悲しみの果てまで達してしまうと、不幸のどん底で笑うこともある、と人間の心の得体の知れない複雑さや割り切れなさを教わった。今も執筆するときには、人の心を安易に描写してはならないと己を戒めている。
デビューしてから読み、「鶯ばか」という一篇にある「子供たちが死んでくれて、しんからほっとしました」と母親が語る場面で椅子から転がり落ちるほどの衝撃を受け、小説家としての自分の未熟さを思い知らされた。嬉しかったり楽しかったりすれば人は笑い、悲しければ人は泣く……そんな描写を当たり前のようにしてきたが、この作品を読んで、人間の感情はそれほど単純なものではない、悲しみの果てまで達してしまうと、不幸のどん底で笑うこともある、と人間の心の得体の知れない複雑さや割り切れなさを教わった。今も執筆するときには、人の心を安易に描写してはならないと己を戒めている。
富樫倫太郎/作家
3 SPECIAL BOOKS掲載日:2012/10/25
【情報提供・3 SPECIAL BOOKS】