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[BOOKデータベースより]
二世紀余にわたって平和と繁栄を享受してきたローマ帝国は、三世紀半ばに至って未會有の混乱期に突入する。軍隊によって擁立された皇帝が次々と帝位に登っては倒れてゆく政治的混乱のなか、伝統的な支配層であった元老院に代わって新たに台頭した騎士身分とは何だったのか。その実体の解明を端緒として、これまでローマ史研究史上、単なる過渡期と見なされてきた軍人皇帝時代に、じつは帝国の統治構造が決定的再編を遂げていたことを論証する。時代像の修正を迫る気鋭の画期的論考。
軍人皇帝時代の政治史研究―その課題と射程
[日販商品データベースより]1 「騎士身分の興隆」再考(「ガリエヌス勅令」をめぐって―騎士身分興隆の実像;プロテクトルの変遷;機動軍の形成―ガリエヌス帝の「騎兵軍改革」について;パルミラの支配者オダエナトゥスの経歴―ウァレリアヌス帝期以後の地方軍事体制)
2 イリュリア人のローマ帝国(イリュリア人皇帝支配下のローマ帝国―二六八〜二八四年;タキトゥス帝即位の謎―軍・元老院関係の一断面;軍人皇帝時代以後の「イリュリア人」)
イリュリア人の興亡とローマ帝国の変容
ローマが全面的に危機に突入した軍人皇帝時代は、元首政が崩壊すると同時に、全く新たな政治体制が成立した時代であった。統治構造の決定的変容を明らかにし、ローマ帝政史の全体像を問い直す画期的論考。