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[BOOKデータベースより]
長崎から世界へ平和を訴え続けたひとりの医師がいた。被爆し病床にあっても常に夢と愛の心を失わず、戦後の日本人に感動と生きる希望を与えた永井隆博士の生涯をたどる伝記。
第1章 学生時代(難産の末に生まれた子;父と母 ほか)
第2章 医学者として(物理的療法科;手編みのジャケット ほか)
第3章 原子爆弾を受けて(子どもたちの疎開;別れの日 ほか)
第4章 如己堂にて(如己堂;天国行きの切符 ほか)
長崎から世界へ、平和を訴え続けた1人の医師がいた。2008年2月永井隆生誕100年。被爆し病床にあっても、常に夢と愛の心を失わず、戦後の日本人に感動と生きる希望を与えた、永井隆の生涯をたどる伝記。
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広島と長崎に原爆が落とされて今年で66年。
日本に原発が作られていた時には私は子どもだったけれど、大人になってからも作られていた原発はありました。
その時どうしてそのことに関心を抱くことなく通り過ぎてしまったのだろうと、今はそのことを悔やんでいます。
こうして福島原発の事故が起こり、放射能による汚染や被ばくが現実となってしまった今。
私が思っていることは、やはり原発は愚かな選択であったということです。
広島・長崎があり、第五福竜丸の事件、スリーマイルがあり、チェルノブイリがあり、その間にもそれに関係する多くの書物があり、学ぼうと思えば学ぶことができたはず、それなのに見過ごしてきたのです。
自分たちの身に放射能汚染や食の汚染が広がってから気づく愚かさ。
身にしみるということがないとどうして自分はここまで愚かであることに気付かなかったのだろうと思います。
その愚かさをもう二度と繰り返さないために、原爆・原発・放射能の本を読み始めました。
この本もその中で見つけました。
勉強不足で、私は永井隆という人を知りませんでした。
長崎の医師で原爆投下前に白血病の宣告を受けた永井隆さんは、原爆で自らも被ばくしたにも関わらず懸命の治療を続けます。
そして自らの体力が落ち医療活動が続けられなくなってからは、執筆活動を通じて平和を訴え続けてきたということを私は初めて知りました。
執筆活動だけでなく、子どもたちのための図書室「うちらの本ばこ」も作ったのだそうです。
私たちは生きている間に、何かしらの歴史の証人になります。時代の証人になるということはその歴史の一端を次の世代に伝えていくということでもあるように思います。
私に今できることがあるとするなら、福島原発後に起きた出来事を深く知りまたその次の時代に伝えていくことなのではないかということです。
もちろん、広島・長崎、第五福竜丸の事件も風化させてはならないのだと思います。
二度と同じ過ちを繰り返さないために。(はなびやさん 40代・愛知県 男の子9歳)
【情報提供・絵本ナビ】