[BOOKデータベースより]
春のひざしのまぶしい日、14ひきは、おべんとうをもって、ぴくにっくにでかけます。つくしんぼの道を歩いて、小川を渡って、たんぽぽ野原でひとやすみ。第34回小学館絵画賞、第6回日本の絵本賞絵本にっぽん賞受賞作。
[日販商品データベースより]「きょうは なんて いい てんき。
みんなで、はるの のはらへ でかけよう」
お弁当と水筒をもって、出発です。
森には、あちこちに、新しい春の命が。
ゼンマイが芽を出し、目を覚ましたアマガエルたちの鳴く声がきこえてきます。
すみれ、やまぶき、ちごゆり、ふでりんどう……花々が咲き、春の訪れを告げています。
14ひきたちは、森をぬけ、つくしの道をあるいて小川をわたり、たんぽぽ野原へ……。
人気ロングセラー「14ひきのシリーズ」の第5作。
森の緑と野原の緑のちがいや、春の光をうけた美しい花々が丹念に描かれています。
見返しには、本作に登場する花の絵と名前が記されています。
14ひきたちと一緒に、春の風、春のにおいを、絵本を開いて、ぜひ感じてみてください。
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今日は、なんていい天気。14ひきは家族みんなでピクニック!おにぎりと水筒を入れて、リュックをしょって出発です。森には春の光があふれています。ほら、えながのあかちゃん生まれたね。見て!すみれの花も見つけたよ。野原に出ると、どこまでも青くて広い空。たんぽぽのフワフワ綿毛、どこいくの…?「おとうさん おかあさん おじいさん おばあさん そして きょうだい 10ぴき。 ぼくらは みんなで 14ひきかぞく。」そんなフレーズで始まる、いわむらかずおさんの代表作「14ひき」シリーズ。本作の舞台となっている季節は春。明るい陽射しの下で発見できるのは、ぜんまい、やまぶき、ふでりんどう。そして、ちょうちょやバッタ、ヒキガエルにかえるの卵!ページをめくるたびに驚きの連続、まるで本当に一緒にピクニックに出かけているみたい。そして、お待ちかねのお昼はたんぽぽのはらでお弁当。もちろん14ひき家族で輪になって。なんて気持ちのいい一日なのでしょう。発売から30年以上も経った今も、ずっと子どもたちを夢中にさせているのは、何と言ってもその美しい風景! 優しい光を浴びた森の木々や、一つ一つ形も色も違う草花。そして、その風景のここかしこに隠れている愛らしい生き物たち。それらを、子どもたちは、まるで自分で発見したかのように得意気な顔をしながら教えてくれるのです。その臨場感の秘密は、小さなねずみ達の視点で描かれているということ。言葉はシンプルに、絵の中へ誘導する役目を負っているのみ。子どもたちは、思う存分、その絵の中の風景を満喫します。自然の中での暮らし、大家族で過ごす日常。当たり前だったこの景色も、今では「憧れの生活」になっているのかもしれません。でも、だからこそ、14ひきのシリーズを読んだ体験は、子どもたちの心の中に残っていくのでしょうね。
(絵本ナビ編集長 磯崎園子)
娘の1才のお誕生日におばあちゃんがプレゼントしてくれた絵本です。10匹の兄弟、お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんの14匹の野ねずみの生活を丹念に描いた、優しい作品です。毎日のように読み聞かせていたら娘はすぐに丸暗記。細部まで丁寧に描かれた絵は、親のほうがファンになってしまいました。それ以来折に触れては読み返し、今でも娘のお気に入りです。娘はいまだに一年中「春の野原にピクニックへ行こう!」といいますが、この本の影響です。この一冊でいわむらかずお氏のファンになり、14ひきシリーズは全部そろえました。
大家族の楽しさ、自然の美しさ、リアルさを描き出した本なので、大人も子どもも楽しめます。文章は少ないので、ゆったり絵を楽しみながらページをめくってください。また、10匹の兄弟は上からいっくん、にっくん、さっちゃん、よっちゃん・・・とっくんと名前がついているので、自分と同じ呼び名の子がいるかもしれませんよ。ちなみにうちの娘の呼び名はさっちゃん、夫はよっちゃんなので、二人は「同じだ」と喜んでいました。 (さっきっきママさん 30代・埼玉県 女の子4歳)
【情報提供・絵本ナビ】