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[日販商品データベースより]
《だが「人生」は「芸術」を模倣する、「人生」が実際は鏡で「芸術」が現実だと、本気で信じていると言うわけではないのだろう?》《もちろん、本気ですとも。逆説にきこえるかもしれませんが「芸術」が人生を模倣するよりもはるかに多く「人生」が芸術を模倣しているのです》(「嘘の衰退」)この警句で名高い批評集の完全新訳版。
博識と機知に支えられた抜群の語り口で文化の本質を明かす架空対話「嘘の衰退」と「芸術家としての批評家」、ディレッタントの殺人者小伝「ペン、ペンシル、そしてポイズン」、シェイクスピアの舞台芸術論「仮面の真理」の四篇から成る。
ここで試みられるのは「批評そのものの原理の確立で(…)批評というものが持っている近代性の考察でもある」(吉田健一)。
途絶えることなく読みつがれている『ドリアン・グレイの肖像』『サロメ』『幸福な王子』のみならず、ワイルドの文化的影響は、音楽ではジョン・レノンやデヴィッド・ボウイ、日本でも三島由紀夫や澁澤龍彦から少女漫画、現代のクィア文化まで幅広く及んでいる。読み返すに足る古典である。