この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 仮装身分捜査官一条汐莉 ラスト・パラダイス
-
価格:946円(本体860円+税)
【2026年08月発売】
- マカン・マラン
-
価格:902円(本体820円+税)
【2025年11月発売】
- 欲望の裏
-
価格:924円(本体840円+税)
【2026年01月発売】

























[日販商品データベースより]
デビュー後30年を支えた
実用的創作法と作家生活サバイバル術
===
「小説ってどうやって書くの?」「小説家ってどうやったらなれるの?」志願者の誰もがぶつかる問いへの答がこの一冊に。30年使い続けている実用的な創作法、心構え、そして経験に基づく「小説家として生きていくための作法」。あなたにしか書けない、あなただけの物語を書いてみよう。
===
自分はもう三十年くらい物語を作る仕事に関わっているのだが、いまだに小説の書き方がよくわからなくなる。新しく執筆を始める時、「小説ってどうやって書くんだっけ?」という気持ちになる。行き当たりばったりに書いたら、めちゃくちゃな作品になるんじゃないかという不安がすごい。だから、いろいろな人が考えた物語の作り方を参考に、執筆前の準備をしっかりとやるようになった。
絵画の世界に、透視図法があるように。
音楽の世界に、和声理論や対位法があるように。
映画の世界に、モンタージュ理論があるように。
小説の世界にも、物語を作るための理論がある。
だけど、おもしろい小説に必要なものは、愛だと思っている。愛というのを、情熱と置き換えてもいいし、感覚と置き換えてもいいし、執着と置き換えてもいい。それらと理論を、バランス良く組み合わせるのがコツだ。
この本は理論を紹介するために書いた。それ以外の、愛や情熱といったものは、すでにあなたの中にあるはずだから、僕から教えられることは何もない。
このように偉そうなことを言っているけれど、実を言うと、僕が物語を作る理論に出会ったのは、作家デビューした後である。最初はそんなものがあるなんて知らなかった。好き勝手に書いた小説がほめられ、新人賞で大賞をとり、【天才現る!】などとおだてられながら、僕は小説家になったのだ。十七歳の時だった。
(「はじめに」より)