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[BOOKデータベースより]
集合住宅の一夜の出来事を順々に描写し、異国の生活を綴る男の日記を回想と追記であふれさせ、汽車に揺られる最中にのみ呼びかけてくる謎の語り手をあらしめて、とある教室の一場面を引用によって浮かび上がらせる…緻密な構成によって小説の限界に挑んだ作家は、なぜ小説を手放したのか。次第に語り手は消失し、段落は増殖し、ページが反転しさえする書物をつくり続けた、読書行為の自由と可能性への飽くなき探究をいま繙く。
1 ミシェル・ビュトール小伝
2(序 〈ビュトール宇宙〉探索にあたっての事前の小周航;小説および綺想曲;〈レペルトワール〉とそのほかの批評的エッセイ;〈土地の精霊〉とそのほかの場所をめぐる著作;画家たちとの共同制作―〈夢の物質〉シリーズほか)