- 敵
-
句集
- 価格
- 2,200円(本体2,000円+税)
- 発行年月
- 2026年06月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784863857339
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[日販商品データベースより]
叫ぶおやすみとか氷るおやすみ
デビュー句集『膚』で田中裕明賞と俳人協会新人賞をW受賞した俊英・岩田奎。今年、Forbesが選ぶ「30 Under 30 Asia 2026」にも選ばれた著者による待望の第二句集!
挽肉のあらければ咲く辛夷かな
辛夷が咲くのは、この挽肉が粗いからだったのだ。ひとつの死である挽肉が、粒の粗さのために口の中で弾ける逆説的な生命感。辛夷が
咲くことはまさにそのような現象ではないか。私たちの世界の、思いもよらないきらきらしさと残酷さを、『敵』はこうして取り出してみ
せるのである。
──────服部真里子(歌人)
【収録句より】
蟻地獄蟻がはこびしものも落ち 「皆」
星祭われら虚業のビル灯す 「舌や腸」
春の雨いのちちぢめの飯を食ふ 「力」
鹿啼けり無数の黒い扉のやうに 「ライフ」
枯木コロシアムかならずだれか勝つ 「敵」
氷柱落ち砕けてそこにありつづけ 「水の熱」
残るあぢさゐこれからも見て暮す 「冗談」