- 2つのイラン
-
「顔の見えない国」の矛盾
WAVE出版
南龍太
- 価格
- 2,090円(本体1,900円+税)
- 発行年月
- 2026年06月
- 判型
- 四六判
- ISBN
- 9784866215556

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[日販商品データベースより]
複雑な「モザイク国家」の解像度が上がる!
実は日本のことが大好きなイラン。その理由は朝ドラ「おしん」に?
◎規制と黙認
◎敵対と懐柔
◎スマートフォンと検閲
◎文明の誇りと搾取の屈辱
◎中に残る者と外に出た者
◎強固な信仰心としたたかなパロディ精神
日本のメディアでは語られない、イランとそこに生きる者のリアル!
イランとは、常に1つの事象に対して2つ以上の相反するストーリーが存在する複雑な国家だ。
その難解さには、
@国営放送をはじめとする徹底した情報統制と、それを司るイスラーム共和制という特異な国家体制
A多重的な構造を持つ「モザイク国家」
といった明確な理由がある。
つまり情報は政治の道具であり、真実は何層にも覆われた文脈の奥深くに隠される。
そして多様な民族が混在するため、国のアイデンティティを単一の物語で語れない。
対外姿勢も混迷を極める。
日本のメディアでイランが話題になるとき、そのほとんどは周辺国、特に米国やイスラエルと衝突しているというニュースだ。
しかし、イラン国内にはユダヤ教徒が厳然として存在し続け、ペルシア人とユダヤ人には2500年を超える共存の歴史がある。
こうした「矛盾」とも言える事象が随所に横たわっていることが、この国の理解を一層難しくしている。
では、イランに生きる人々も、難解で複雑な国のイメージを体現しているのか。
答えは否、である。
悠久の歴史と数多くの世界遺産に誇りを持つ一方で、大国の論理によって領土を削られ、資源を奪われてきた屈辱と怒りの念を抱いている点で、確かに難しい面も持ち合わせる。
しかし、特筆すべきはイラン国民の比類なき「おもてなしの心(メフマーンナヴァーズィー)」。
彼らは見知らぬ旅行者を温かく迎え入れ、親し気に寄り添ってくる。
また、体制による規制や検閲でがんじがらめになりながらも、それをしたたかに〓いくぐり、自由のために声を上げ続ける。
何より、彼らは日本のことが大好きだ。
その意外な理由も本書で明確になる。
ややこしいからこそ惹かれてしまう、中東の大国のリアルが詰まった一冊!