- 紫式部の生活と意見
-
現代用語で読む「源氏物語」
集英社文庫 おー83ー6
- 価格
- 836円(本体760円+税)
- 発行年月
- 2026年06月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784087430127
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[BOOKデータベースより]
紫式部が人間の真実を描いた『源氏物語』。千年後の今、フェミニズムの用語で読み解くと新しい世界が見えてくる―。雨夜の品定めで男同士の絆(ホモソーシャル)、紫の上で玉の輿の不幸(シンデレラ・コンプレックス)、皇女の降嫁でおひとりさま問題(シスターフッド)、光源氏で上から目線(マンスプレイニング)等々。男達を冷徹に見つめ、女達へ連帯の思いを伝える源氏が、もっと面白くなる新解釈エッセイ。
「ホモソーシャル」な雨夜の品定め―平安の「ミソジニー」空間
[日販商品データベースより]「ウィメンズ・スタディズ」を古典で―「女の主観」で探る夕顔の本心
ほかの生き方が許されない「玉の輿」の不幸―「シンデレラ・コンプレックス」からの解放
「サーガ」としての「源氏物語」―光源氏に課せられた「宿命」と「ルール」
「境界上」にいる、破格な姫君・朧月夜―「マージナル・レディ」の生き方
宮家の姫の「おひとりさま」問題―桃園邸は平安の「シスターフッド」?
「教ふ」男の「マンスプレイニング」―紫の上の孤独な「終活」
「都合の良い女」の自尊心―花散里と「ルッキズム」
平安の「ステップファミリー」―苦悩する母たちと娘の「婚活」
宇治十帖の世界と「男たちの絆」―「欲望の三角形」が発動する時
薫の「ピグマリオン・コンプレックス」―女を「人形」扱いする男
「自傷」から「再生」へ―浮舟と「ナラティブ・セラピー」
平安文学研究者出身の作家・奥山景布子が、「フェミニズム」「ジェンダー」「ホモソーシャル」「おひとりさま」「ルッキズム」など、現代を象徴するキーワードを切り口に「源氏物語」を読み解く。そこに浮かび上がってきたのは、作者・紫式部の女性たちへの連帯のまなざしだった。時空を超えて現代の読者に届くメッセージ──希望ある未来へとバトンを繋げる新解釈。著者初の古典エッセイ。
〈目次〉
はじめに 「サブカル」、そして「ジェンダー」「フェミニズム」
──紫式部の追究した「人間の真実」
第一講 「ホモソーシャル」な雨夜の品定め
──平安の「ミソジニー」空間
第二講 「ウィメンズ・スタディズ」を古典で
──「女の主観」で探る夕顔の本心
第三講 ほかの生き方が許されない「玉の輿」の不幸
──「シンデレラ・コンプレックス」からの解放
第四講 「サーガ」としての「源氏物語」
──光源氏に課せられた「宿命」と「ルール」
第五講 「境界上」にいる、破格な姫君・朧月夜
──「マージナル・レディ」の生き方
第六講 宮家の姫の「おひとりさま」問題
──桃園邸は平安の「シスターフッド」?
第七講 「教ふ」男の「マンスプレイニング」
──紫の上の孤独な「終活」
第八講 「都合の良い女」の自尊心
──花散里と「ルッキズム」
第九講 平安の「ステップファミリー」
──苦悩する母たちと娘の「婚活」
第十講 宇治十帖の世界と「男たちの絆」
──「欲望の三角形」が発動する時
第十一講 薫の「ピグマリオン・コンプレックス」
──女を「人形」扱いする男
第十二講 「自傷」から「再生」へ
──浮舟と「ナラティブ・セラピー」
おわりに 古典を現代に
〈著者プロフィール〉
奥山景布子(おくやまきょうこ)
1966年生まれ。小説家(主なジャンルは歴史・時代小説)。名古屋大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。主な研究対象は平安文学。高校教諭、大学講師などを経て、2007年、第87回オール讀物新人賞を受賞し作家デビュー。2018年に『葵の残葉』(文藝春秋)で第37回新田次郎文学賞、第8回本屋が選ぶ時代小説大賞をダブル受賞。古典芸能にも詳しく、落語や能楽をテーマにした小説のほか、朗読劇や歴史ミュージカルの台本なども手掛ける。また、「集英社みらい文庫」レーベルでは、児童向けの古典案内・人物伝記も精力的に執筆。著書多数。