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[BOOKデータベースより]
埼玉県長瀞町の駅前広場。子どもたちの呼びかけに、「うろろーん うろろーん」ひょうきんな歌と踊りでこたえる「もんぐらかっつあん」。激戦の南方の島から復員し、家も家族も失った彼の瞳の奥には、深い悲しみが沈んでいました。作者が幼い日に見た実在の人物をとおし、歴史の隙間に消えゆく「戦争の目に見えない犠牲者」の姿を鮮烈に描いた、真実の物語。
[日販商品データベースより]小さな観光町の駅前広場に、もんぐらかっつあん、あらわれた。「おーい、おーい、もんぐらかっつあーん」子どもたちがよぶと、いつもひょうきんなおどりでこたえるんだ。もんぐらかっつあんは、東京の生まれでな、こんどの戦争で南の島におくられて、たいへんなめにあってなんとか帰ってきたら、家も家族もみんななくなってしまって、それでなんだかぼんやり放浪の旅をしているんだと。「うろろーん うろろーん」もんぐらかっつあん、歌いつづける。今日もどこかで、歌いつづける。
<著者の言葉>
この物語は私がこどもの頃
わが町埼玉県秩父郡長瀞町の駅前広場で
よくみかけた不思議なおじさんの物語です
誰がつけたのか皆が「もんぐらかっつあん」と
呼んでいました
そしていつの間にかいなくなってしまったあの人は
どんな人だったのだろうかと
ずーっと気になっていてこの度絵本を
作りました
いつも手を合わせシュッシュッと
拝むようにボソボソと歌うようにしていた
もんぐらかっつあんへの思いが届きますように
飯野和好