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[日販商品データベースより]
本書は、中国宋代の小児科医「銭乙(せんいつ)」の門下生である閻孝忠(えんこうちゅう)によって銭乙の生前の論述と方剤を集めてまとめられた書物『小児薬証直訣』の現代語訳(簡体字)全文とその要諦を翻訳したものです。
<訳者あとがきより>
本書の翻訳を志したきっかけは、日々の小児診療の中で、小児医療の祖といわれる、中国宋代の名医「銭乙」を紹介したいとの思いからでした。
『小児薬証直訣』は、単なる古典医書ではなく今なお、小児を診る視点に多くの示唆を与えてくれます。そこには、銭乙は小児を「未だ成長の途上にある存在」と考えながら小児を丁寧に観察していた姿勢が強く感じられました。
原文は簡潔にして含意が深く、一語一句に学術的背景と臨床経験が凝縮されていました。その思想を損なうことなく、かつ現代日本の読者に理解しやすい形で表現することは容易ではありませんでした。できる限り原意を尊重しつつ、臨床の現場で読まれることを意識し、平易な訳文となるよう心がけました。
現代医療は大きく進歩しましたが、それでも子ども一人ひとりの体質や成長を丁寧に見守り考える姿勢は、時代を超えてなお変わらぬ大切な姿勢であると感じています。本書が、日本の小児漢方診療を担う方々のみならず、子どもに関わるすべての方にとって、原点を静かに見つめ直す一助となれば幸いです。