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[BOOKデータベースより]
私の集落の村人は千代田村加茂の地主石井家と石井四郎軍医中将の事を「加茂の大地主カネカ」「石井閣下」と呼んでいた。「カネカ」は石井家の屋号である。公文書で明らかになっている芝山・多古の人々の、731部隊への動員状況は、1933年から1938年までに三回、合計127名である。我々は戦争の被害者であると同時に加害者でもある。加害者としてなぜ侵略戦争を阻止できなかったのかの歴史的責任がある。
第1章 731部隊と加茂・千代田村
[日販商品データベースより]第2章 私と731部隊
第3章 千代田村、多古町から動員された731部隊員
第4章 加茂・千代田村の歴史と実相
第5章 幕末・明治初期の石井家
第6章 明治・大正期の石井家―高利貸地主、商業への進出
第7章 昭和恐慌と731部隊への動員・軍事経済依存
第8章 千葉県の満蒙開拓事業と加茂村の建設
下総御料牧場に隣接する旧千代田村〈現芝山町〉。石井四郎と加茂部隊の出身の村である。千代田村の鎮守住母家の春日神社には石井四郎の忠魂揮毫の戦没者記念碑が建っている。1957年の建立である。戦前から今日まで千代田村小学校玄関〈現在福祉施設〉には石井四郎揮毫報徳の二宮金次郎像が建立され加茂部隊の氏名が刻されている。石井四郎の生まれた西加茂集落31戸、内26戸の人が加茂部隊として背陰河・平房731部隊本部で働いている。現在に至っても石井四郎は千代田村の偉人であり恩人なのである。731部隊、加茂部隊の残虐行為は闇の中に隠蔽されたままである。この闇の中に隠された真実を明らかにできるのであろうか。明らかにしなくてはならない。ここで戦わずして日本のどこで戦うというのか。平房施設に捕縛監禁されていた中国人200名は731部隊によって虐殺。広場に死体焼却の特別鉄骨台がつくられ油がかけられ焼却された。白骨化した骨は石炭殻と混ぜられて秘密の内に松花江に流された。そして石井四郎軍医中将が平房施設の部隊に向かって「731部隊のことは墓場までもってゆけ、明らかにしたものはこの石井が絶体に許さん」と絶叫した。石井は実験資料を日本に持ち帰り兄の剛男〈監獄管理責任者〉三男〈動物管理責任者〉と帰国したのであった。そしてアメリカ帝国主義者と取引をして戦争犯罪を石井は逃れた。石井四郎一族、加茂部隊は千代田村加茂の故郷に帰ってきた。我々は戦争の被害者であると同時に加害者でもある。加害者としてなぜ侵略戦争を阻止できなかったのかの歴史的責任がある。二度と戦争犯罪を繰りかえさないためにも日本軍の「破壊つくす、奪いつくす、焼き尽くす」三光作戦の実態を明らかにし歴史の教訓としなければならない。
それは日本人民の神聖なる責任と義務である。(あとがきより)