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[日販商品データベースより]
編纂より一三〇〇年余、近代以降に限っても膨大な研究のあるわが国最初の正史『日本書紀』だが、いまなお未解明の重要な問題が多く存在する。本書ではそのうち、@なぜ『古事記』と『日本書紀』は並行して編纂が行われたのか、Aなぜ大量の異伝(「一書曰」)を採録するのか、B王権神話はいつ頃体系化されたのかという問題につき、その理由を詳らかにする。くわえて後半では、兄妹相姦、「稲城」、「祈狩」などの古代社会に特徴的な心性の表出についても分析を行い、それらが変化する時期の仏教説話集『日本霊異記』の検討も行う。『日本書紀』研究の到達点を示す一書。