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[BOOKデータベースより]
本業の刀剣はもとより、書く(書)、画く(絵)、創る(製紙、陶芸、庭)にみる光悦のディレッタンティズム(多趣味)には誰もが魅かれる。本書は、『本阿弥行状記』全380段の詳細な分析を通して、光悦の生きた時代、そして本阿弥家の役割とその謎・不思議に迫ろうと試みる。著者が半生追い続けてきた「人間・光悦」研究の集大成。
光悦を誕生させた時代の流れ―疎水から大河へ
[日販商品データベースより]第一部 「行状記」各巻を分類する―国会図書館分類表を基準に(上巻の分類と概評;中巻の分類と概評;下巻の分類と概評)
第二部 本阿弥光悦、八つの不思議の扉(なぜ光悦は家康から鷹峯を拝領できたのか―不思議の扉1;なぜ光悦は権力者から政治への建言を求められたのか―不思議の扉2;なぜ光悦は刀剣の三業の能力を多方面に発揮できたのか―不思議の扉3;法華宗の光悦がなぜ時宗信者の法号・本阿弥を使ったのか―不思議の扉4;なぜ光悦の絵がないと言われるのか―不思議の扉5;なぜ本阿弥(別)家は鷹峯を追われたのか―不思議の扉6;なぜ光悦の周りには人が集まったのか―不思議の扉7;なぜ今日でも光悦が嘱目されるのか不思議の扉8)
第三部 対談―光悦と鷹峯と光悦寺の今
記録されていることの意味を探る
「本阿弥行状記」(以下「行状記」)がどういう意図から書かれたのかは諸説があります。
「行状記」の素材となった事象は、光悦などの残した備忘録(メモ)や、その時々の筆録者自身が光悦などから見聞した事柄を聞き留めた話などで、上・中・下の三巻、三八〇段に及びます。
「行状記」の本篇は上巻ですが、中・下巻では世間の出来事や習俗など、本阿弥家の枠に収まらない幅広い対象が取り上げられており、それ自体ひとつの歴史叙述と言いうるものです。
「行状記」の三巻が、それぞれどのような性格を帯びているのか、さらに無秩序で幅の広い(雑多な)三八〇段について全体として分析を試みようと考えました。
最終的に辿り着いたのが、国立国会図書館分類表でした。これに倣い「行状記」を分類することで、「行状記」の性格が見えてくるように思えます。