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[日販商品データベースより]
大学という制度と文化をめぐる物語学
多くの英米文学で描かれてきた大学。デイヴィッド・ロッジ『交換教授』といった典型的作品にとどまらず、これまでキャンパス・ノベルとみなされてこなかった作品にも視野を広げ、大学制度の内部で生きる人々の経験、大学という場所の境界性と逸脱、そして歴史的言説の交差といった諸問題をとおして、フィクションのなかの大学という空間がどのように構想されてきたのかを問い直す。
==
〓序章 キャンパス・ノベルをどう読むか〓制度、越境、交差(鳥飼真人)
第1部 大学という制度(システム)のなかで
〓アカデミズムの構造と表象
〓第1章 デイヴィッド・ロッジ『交換教授』
〓大学と小説をめぐる英米比較文化論とメタフィクション(安藤 聡)
〓第2章 大学教員の試練と使命
〓デイヴィッド・ロッジ『素敵な仕事』を読む(畑中杏美)
〓第3章 女性教員たちのキャンパス
〓セイヤーズ『学寮祭の夜』(羽澄直子)
第2部 大学の境界に留まるか/を越えるか
〓「逸脱」を描くキャンパス・ノベル
〓第4章 マディングリーの谷から中庭(グレートコート)へ
〓E・M・フォースターのケンブリッジ・ノベルズに描かれる窪地の境界(大山美代)
〓第5章 一九世紀アメリカの初期大学小説群
〓「ディシプリン」の垣根を越えた共同体を構築する(大野瀬津子)
〓第6章 逸脱の青春
〓『ドゥルーズの虚栄』にみる〈学び〉の再生(水島新太郎)
〓第7章 ストーナー≠ニいう文学の能動的ふるまい
〓ジョン・ウィリアムズの『ストーナー』(鈴木章能)
第3部 キャンパス・ノベルのテクスト空間
〓歴史と虚構の生成的交差
〓第8章 小説は「二つの文化」の橋渡しとなりうるか
〓デイヴィッド・ロッジ『考える…』によるC・P・スノーへの応答(常名朗央)
〓第9章 ハーヴァードの呪い
〓フランシス・パークマン『ヴァサル・モートン』における母校意識のアンビヴァレンス(山口善成)
〓第10章 中世大学(ウニヴェルシタス)の理念と近代オックスフォードの断絶
〓『日陰者ジュード』の歴史的再読 (鳥飼真人)
第4部 外延から照射する
〓広がる大学表象研究の地平
〓第11章 キャンパス・ポエム
〓キャンパスを舞台とした詩(高橋綾子)
〓第12章 バンド・オブ・アカデミック・ジプシーズ
〓アレハンドロ・ホドロフスキー『アラン・マンジェル氏のスキゾな冒険』(戸丸優作)
〓第13章 透明な暴力
〓ガス・ヴァン・サント『エレファント』とオープン・メイズ(塚田幸光)
あとがき
索引