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[BOOKデータベースより]
人は、時の経過とともに姿かたちを変えながらも同一の存在として生き続ける。しかし、重篤な病い、老い、認知症、愛する人との別れ、あるいは「存在の傷」を負っても、そう言えるのか。カトリーヌ・マラブーとクレール・マランが提示する可塑性、断絶と対峙し、カフカやデュラスら文学がもたらす思考の可能性とともに、「私」が「私」としてあるということの偶発性、その持続性と脆弱性を問い、新たな人間論を提示する。
序章 問いの基点としてのカフカ『変身』
[日販商品データベースより]第1部 破壊的可塑性を思考するということ(可塑性の二つの顔―カトリーヌ・マラブー『新たなる傷つきし者』、『偶発事の存在論』を読む;コナトゥスの断絶―マラブーとともにスピノザ『エチカ』を読む;身体器官としての脳、生存の努力としての情動反応―スピノザを読む神経科学者アントニオ・ダマシオを読む)
第2部 破局的経験としての病い(生との闘い―クレール・マラン『私の外で』から;同一性の傷と存在の可塑性―クレール・マラン『病い、内なる破局』から)
第3部 断たれながら、断ち切りながら(「断絶」としての出会いと別れ―P・ドゥラブロワ=アラール『それがサラを物語る』を読む;出来事の後の性―フィリップ・フォレスト『新しい愛』を読む;断ち切ることで「自分になる」―シャルル・ジュリエ『ぼろきれ』を読む)
第4部 断たれながら、続いていくもの(認知症の人に出会い続ける―「再認の流出」をめぐって;見ることしかできない出来事―ロル・V・シュタインの静謐な変貌)
終章 何が問われているのか?―「破壊的可塑性」あるいは存在の「断絶」について思考すること
人は、時の経過とともに姿かたちを変えながらも同一の存在として生き続ける。しかし、重篤な病い、老い、認知症、愛する人との別れ、あるいは「存在の傷」を負っても、そう言えるのか。本書は、社会学者である著者が、カトリーヌ・マラブーとクレール・マランが提示する破壊的可塑性、破局的経験などと対峙し、カフカやデュラスら文学がもたらす思考の可能性とともに、「私」が「私」としてあるということの偶発性、その持続性と脆弱性を問い、新たな人間論を提示する。