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[BOOKデータベースより]
「人間らしさ」や「人間の尊厳」とはなにか。19世紀から20世紀の転換期に生まれ、第一次世界大戦での敗北とその後のヴァイマル時代、ヒトラーによる第三帝国、そして第二次世界大戦とその後のドイツの再建という激動の「ドイツ」を生きた三人の女性(エリーザベト・フリュッゲ、エリーザベト・クライン、リザ・デ・ボーア)の物語。
第一章 エリーザベト・フリュッゲ―ヒトラーの本質を見抜き、ナチズムに抗い続けた教師(フリュッゲの生い立ち;学校教師としての社会的・職業的自立;「新聞切抜き帳」とヒトラー第三帝国への批判;懲罰人事を受けながらのユダヤ人支援活動)
[日販商品データベースより]第二章 エリーザベト・クライン―子どもたちを守るため、ナチス中枢に接近した教師(クラインの生い立ち;シュタイナー学校の設置とナチ国家当局からの弾圧;ナチ党副総統ヘスへの接近;ゲシュタポによる逮捕と長期の監獄生活)
第三章 リザ・デ・ボーア―ヒトラーに敵視されたシュタイナー思想に生きた主婦(ボーアの生い立ち;ユダヤ人哲学者レーヴィットとの親交;キリスト者共同体への弾圧とゲシュタポによる逮捕;「戦中日記」に記された日常生活における闘い)
第四章 三人の女性の戦後(戦後の民主的・文化的再建に寄与したボーア;シュタイナー学校の教師に復帰して活躍したクライン;国民学校校長になったフリュッゲ)
いま私たちは何か恐ろしいことが起こるかもしれない、この幸せは破滅と背中合わせにあるのではないか、という漠然とした不安の中に生きているように思われる。もし思いもよらないような状況に陥った時、私たちは現実の厳しさに絶望しないで、勇気と希望を保ち続けて生きることができるのだろうか?本書は19世紀から20世紀の転換期のドイツで生まれ、第一次世界大戦での敗北とその後のヴァイマル時代、ヒトラーによる第三帝国の時代、さらに第二次世界大戦とその後のドイツの再建という、文字通り激動の20世紀ドイツを生きた三人の女性の物語である。これら三人の女性たちが、ヒトラーによる第三帝国の時代に、ドイツ国民の大多数がヒトラーの政策に賛同・同調する状況にあっても、ナチズムに同調することなく、むしろどこまでも「人間らしさ」や「人間の尊厳」を守り抜くという勇気ある生き方を行い、しかも戦後まで生き延びたという事実に着目し、ナチズムの嵐が吹き荒れる状況の中で、彼女たちが何を考え、何を願いながら、ナチズム体制に抗い続けたのか、彼女たちの勇気ある闘いを支えていた精神的強さにまで迫りながら、彼女たちの闘いを活写しようと試みたのが本書である。