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怨霊と鎮魂で読み解く日本芸能史

笠間書院
井沢元彦 

価格
2,200円(本体2,000円+税)
発行年月
2026年04月
判型
四六判
ISBN
9784305710734

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内容情報
[BOOKデータベースより]

『源氏物語』、『平家物語』、『古今和歌集』、「能楽」も祟りを畏れた古人の鎮魂歌だった!日本人を支配してきた「怨霊信仰」とは何か。

第一章 怨霊信仰とは何か〜日本の物語文学誕生の秘密(なぜ日本人は「和」にこだわるのか;日本一巨大な出雲大社に封じられた最初の怨霊・オオクニヌシとは ほか)
第二章 怨霊信仰で解ける『源氏物語』の謎(紫式部とは何者なのか;なぜ大長編となったのか ほか)
第三章 怨霊信仰の「書」だった『平家物語』(神への讃歌・芸能;神事から興行へ ほか)
第四章 能への招待〜怨霊で読み解く能の真髄([鉢木]世阿弥作;[俊寛]作者不詳 ほか)
終章 怨霊信仰がすなわち日本芸能史

[日販商品データベースより]

日本人はことさら「和」を大事にする民族であることは誰しも疑わない。なぜそこまで「和」にこだわるのか? それはどのような時に「和」が乱れるのかを考えると分かりやすい。「和」が最も乱れるのは、競い合った結果、勝者と敗者が生まれ、敗者は勝者に対して強い怨み(怨念)をいだくことになる。

古来より日本人は、人間が怨念をいだいたまま死ぬと「怨霊」になると信じてきた。長屋王、菅原道真、崇徳天皇……日本史に名を残す怨霊とされる人物たちがいる。時の為政者たちは天災や飢饉など世の乱れを怨霊の祟りと恐れ、諱号を与えたり、大仏を建立したりと鎮魂に躍起になった。そしてそこから生まれたのが、「古今和歌集」であり、「源氏物語」や「平家物語」であった。

芸能史の観点からみると、それまでは祟り、憑依を怖れて琵琶法師が語るにとどまり、演じられることがなかったが怨霊の話だったが、「平家物語」がまさにターニングポイントであった。「平家一門の供養」を大義名分として、死霊を登場させる悲劇がタブーでなくなったのである。「語り物」だった平家の悲劇を、能の役者は「面」を着けることにより「怨霊」を演じ、芸能への進化させていった。

本書は「怨霊信仰」が日本の歴史を動かす大きな要因だったのか,能にどのように繋がっていき、どのような進化を遂げたのかを、「鉢木」、「俊寛」、「頼政」、「安宅」などの演目を取り上げながら解説し、能に詳しくない方でも楽しめるように書かれている。



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