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[日販商品データベースより]
「あつし! いい加減に目覚めろよ!」――
それは、著者の父が事あるごとに口にしていた言葉です。いま著者が人生を振り返るとき、深い意味を持って蘇る言葉でもあります。
本書は、著者が父親の介護と看取りを通して、自身の内面と向き合った記録です。
介護は突然始まり、終わりも選べません。
その過程で著者は、親への反発、責任の重さ、逃げたい気持ち、そして「もっと違う向き合い方があったのではないか」という後悔を抱えます。
「いい加減に目覚めろよ!」という父の口癖は、やがて著者自身の人生への問いへと変わり、心の奥に閉じていたパンドラの箱を開くきっかけとなりました。
本書は感動を押し付ける介護美談ではありません。
むしろ、不完全なままの感情や迷いをそのまま記すことで、同じ経験をした人、これから迎える人の心に静かに寄り添います。
文庫本・紙書籍として、人生の一節を立ち止まって読み返すための一冊です。