- 日本合成繊維工業確立史
-
消極的代替から積極的利用へ
MINERVA人文・社会科学叢書 261
- 価格
- 7,150円(本体6,500円+税)
- 発行年月
- 2026年02月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784623100033
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[BOOKデータベースより]
本書は、黎明期日本の合成繊維工業を対象として、天然繊維の代わりとなることを期待されていた合成繊維が、次第に独自の素材として取り扱われるように変わっていく過程を描き、新産業と新素材の成長の本質に迫ろうとするものである。国産合成繊維ビニロンをめぐる倉敷レイヨンと鐘淵紡績、羊毛代替が謳われたアクリルをめぐる東洋紡績と日本毛織などの事例とともに、合成繊維による天然繊維代替という繊維観のもつ規定性とそこからの脱却を明らかにする。
序章 日本の化学繊維産業をみる視点―「消極的代替」から「積極的利用」へ
[日販商品データベースより]第1章 日本の合成繊維工業の確立と発展―「代用品」から「新素材」へ
補章1 アメリカでのナイロンの登場と市場確立―「好奇心」の対象から「生長」する素材へ
第2章 倉敷レイヨンのビニロンの工業化と市場確立―「エッセンシャル・ファイバー」と「アディショナル・ファイバー」
補章2 ビニロンの市場確立をめぐる大原總一郎の理性と感情―日記から読み解く経営者の内面
第3章 鐘淵紡績のカネビヤンの開発から撤退まで―技術的可能性と経営的事情のせめぎ合い
補章3 もう1つの可能性であった再生絹糸―繊維資源の有効利用から生まれた化学繊維
第4章 東洋紡績のアクリルの工業化と市場確立―天然繊維事業に規定された合成繊維の展開
補章4 アクリル進出後の東洋紡績の合成繊維事業と非繊維化―繊維メーカーから化学メーカーへ
第5章 日本毛織の合成繊維紡績への進出―ファイバーメーカーからファイバーユーザーへ
補章5 粗悪品の代名詞とされたスフ―国策による強制の限界
第6章 呉羽紡績のナイロンへの後発参入と挫折―後発の不利を挽回する構想と現実
終章 代用品を超えた存在へ―合成繊維の新しい価値
本書は、黎明期日本の合成繊維工業を対象として、天然繊維の代わりとなることを期待されていた合成繊維が、次第に独自の素材として取り扱われるように変わっていく過程を描き、新産業と新素材の成長の本質に迫ろうとするものである。国産合成繊維ビニロンをめぐる倉敷レイヨンと鐘淵紡績、羊毛代替が謳われたアクリルをめぐる東洋紡績と日本毛織などの事例とともに、合成繊維による天然維代替という繊維観のもつ規定性とそこからの脱却を明らかにする。