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[BOOKデータベースより]
90歳を迎える現代美術家は、どう「老い」を受け入れているのか。極度の難聴で負ったハンディキャップを「面白い!」と言い切り、難問にぶつかれば「しゃーないやんケ」とすぐに諦め、「何もしない」ことの効能を説いたと思えば、世間の「人生百年時代」という風潮には抵抗する―。とにかく生きるも死ぬも運命に翻弄されるのが面白い。その潔い言葉に触れるだけで心が楽になる、「身をゆだねる生き方」の美学。
第1章 五感が朦朧としたままの世界(デザインが絵画に代り、延命された僕の寿命;僕はまいったまいった、インテリゲンチャーの谷内さん ほか)
第2章 「何もしない」ことを体験する(作品は消滅した何光年も先きの星の光。僕にとっては旧作展;雑念に振り廻された日に悟ったこと ほか)
第3章 長生きしたってエラくない(断捨離は「インスタント悟り」。お釈迦さまの真の悟りは;身の上相談は、自分で自分の中の占い師か神に ほか)
第4章 運命のいたずらに従がう(期待も疑問も持たず「受け入れる」生き方;できればもうこの世に生まれ変りたくない ほか)
第5章 描くこと以外にすることがない(僕21歳、彼女22歳。夜逃げ同然の同棲生活;言葉をそのまま返して解放させる“言葉の呪縛” ほか)