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[BOOKデータベースより]
構造なき構造主義へ。「かのように」が「ある」となり、「ある」が「かのように」となる―。「ある」と「かのように」が互いに包摂する「隠喩」の運動に「文化」の動的な原理を見出す、「存在論的転回」の先駆的試み。
第一章 序論
[日販商品データベースより]第二章 言葉にするには明確すぎる
第三章 散らばる隠喩―意味のホログラフィー
第四章 皮膚上の死―死の不可避性と図と地の反転
第五章 画期―実在する時間と実在しない時間
第六章 西洋の中核的な象徴
第七章 結論―三次比喩と人間の条件
「かのように」が「ある」となり、「ある」が「かのように」となる――比喩的な「かのように」と字義通りの「ある」が互いに互いを置き換えていく隠喩の運動を文化を構成する原理として捉えるオブヴィエーション(除去〓顕在化)分析を通じて、タルコット・パーソンズ、デーヴィッド・シュナイダー、ソシュール派言語学/レヴィ=ストロースの構造主義など、自然/文化の二分法を含めた静的な象徴体系に対し、動的な象徴体系の提示を試みる意欲作。
ワグナーの仕事は2010年代以降の人類学における「存在論的転回」の先駆とみなされながらも、本書は、構造主義における静的な「構造」概念そのものの乗り越えを試みる「構造なき構造主義」の、より幅広くかつ野心的な射程を持つと言えるだろう。