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[BOOKデータベースより]
東大の養老研究室で人体解剖学の研究に取り組んだ芸術学者が洞窟壁画からSNSまで―脳と視覚表現の進化を語る。ヒトの脳の5万年は現代に何を語っているのか!布施英利、待望の集大成!!
第1部 脳の中の美術館(脳の中の美術館;写真;映画;マンガ;アニメーション;絵画)
[日販商品データベースより]第2部 ヒトとは何か 脳とは何か(『唯脳論』;『解剖学教室へようこそ』;『考えるヒト』;『遺言。』)
第3部 ヒトの絵画の5万年(フィレンツェの美術館;ショーヴェ洞窟絵画へ―人類最古の絵画;旅の途中―中世ロマネスクの村へ;レゼジーの洞窟絵画へ―本物の洞窟絵画を見る;ラスコー洞窟絵画へ!)
『脳の中の美術館』を最初に出版したのは、著者が二十八歳のとき、1988年のことだった。若き日の、粗削りながらもみずみずしい思索の息づく作品である。それから四十年近くの歳月を経て、著者は自らのテーマを成熟させ、今ふたたび「脳」と「美術」の関係を問い直すに至った。
本書は、その原点となる著書を軸に、養老孟司先生との出会い、そして近年、息子であり若き作家でもある琳太郎との対話――いわば世代を超えたコミュニケーションツールとしての美術論――へと展開していく、著者の探究の軌跡である。
この本のテーマは一貫して、「ヒトの脳は五万年前から変わっていない」という視点にある。解剖学の立場から見れば、現代人の脳はクロマニョン人のそれと本質的に変わらない。ゆえに、私たちがつくり出す芸術もまた、常に「現在の脳」の働きの中にある。『脳の中の美術館』とは、まさに人類の脳の記憶の中にひらかれた、美のアーカイブなのである。
本書は三部構成となっている。
第T部は、著者が二十八歳の時に書いた原典『脳の中の美術館』(筑摩書房)をもとに再構成したもの。人間の「見る」という行為を、脳と身体のレベルから考察し、美術を「人体の表現装置」として読み解く。そこには、若き日の著者が直感的に掴んでいた「ヒトの芸術の原点」が脈打っている。
第U部では、恩師・養老孟司先生の思想を通して、「ヒトとは何か」「脳とは何か」を探る。養老先生がよく口にする「われわれ」という言葉は、実は「クロマニョン人以降のヒト」を指しているという。五万年前から変わらない「われわれ」の脳を手がかりに、人間という存在の輪郭を浮かび上がらせる。著者にとって養老先生との対話は、思索の出発点であり続けている。
第V部では、著者が息子・琳太郎とともに訪れたヨーロッパの旅を通じて、「描く」という人間の根源的な衝動を辿る。洞窟壁画やルネサンスの絵画を前に、五万年の脳の記憶がどのように現代のアートへと連なっているのかを見つめ直す。
生命進化の「五億年」を扱った『からだの中の美術館』(光文社)に対し、本書が焦点を当てるのは、「ヒトの誕生からの五万年」である。五万年という時間を貫く、人類の脳と美術の共鳴。その長い時間のなかで、私たちは何を見、何を描いてきたのか――。
若き日の情熱と円熟した思索、そして世代を越えた感性の対話が織りなす、壮大な「ヒトの美術史の物語」である。