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[BOOKデータベースより]
第一部 まなざしを組みなおす(現代観光における表象の重層的沈殿と撹拌―東アジアにおける近代化遺産観光表象の形成プロセスから―;ツーリズムからサイトシーイングの倫理へ―マキァーネルは観光を倫理の側から読みかえた―;観光という「希望の原理」―生の強度を形成する観光の〈遊び〉の可能性―;観光が社会を生み出す場面―「境界オブジェクト」としての世界遺産「八幡製鐵所旧本事務所」と北九州地域の産業観光を事例として―;位置情報ゲームが観光に与える倫理的影響―映画『ザ・ビーチ』におけるゲーム的リアリティを考察の起点として―)
[日販商品データベースより]第二部 つながりを組みなおす(おぞましきもの見し人は―「官民一体」の集団的忘却と不可視のダークツーリズム―;LGBTQ+ALLYの観光を通してみるアクティビズム―社会運動型ツーリズムの可能性―;民泊とオーバーツーリズム―スペイン・バルセロナの社会運動―;変わりゆくあいりん地区―メディアによる観光の倫理問題―)
第三部 社会を組みなおす(地域社会における、ゆるやかな観光アクティビズム―「西東京シティロゲイン」にみるシビックプライドと地域づくりの新しいかたち―;ファンツーリズムが連帯や熱狂をつくる―日常と非日常を往還する「参加」のプロセス―;災禍とコンテンツツーリズム―石川県七尾市「西岸駅」における巡礼ノートから―;共鳴するメディアとしてのガイド―映画『ロスト・イン・トランスレーション』をてがかりに―;地域を更新するクリエイティブなアクターたち―長野県上田市におけるアクターたちの実践を事例に―)
本書は、従来の観光研究の座標軸をずらし、理論と現実の双方から捉え直す挑戦である。
現代において、「観光」はこれまでの意味における「観光」の枠を超え、「観光的なもの」へと拡張し、社会・文化を構成する重要な要素として躍り出ている。「観光」は以前のようには、市場的な制度や労働と余暇の枠組みに回収できない広がりを見せており、観光的なフレームワークがいまや私たちの周囲の隅々にまで入り込み、世界を「観光的なもの」へと変容させている。つまり、今日の「観光」は経済・政治・テクノロジー・社会・文化・芸術といった諸領域を横断しながら、新しい関係性や価値を生成する動的な現象なのである。
本書では、観光が社会・文化・倫理を日々「組みなおす」現実を捉えるとともに、新たな観光研究の理論を模索する。