- 乱歩心象作品集
-
- 価格
- 1,430円(本体1,300円+税)
- 発行年月
- 2025年10月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784122077058
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[BOOKデータベースより]
乱歩作品の魅力の一つは、次に何が来るかわからない、不穏で興味津々なその都度展開する場面にある。一篇として完成された短篇とともに、長篇の中からとくに印象深い場面、および関連する随筆を抽出し、七つのイメージに分類。乱歩の心に映る執着と愛着、強迫的な思念、そしてどこかへと惹かれてゆく心の有様を味わう。文庫オリジナル。
夢遊(白昼夢;大魔術(「魔術師」より)火;星の運河)
[日販商品データベースより]恐怖(底なし沼(「影男」より);ある恐怖;暗黒世界(「白髪鬼」より)断頭台(「魔術師」より);お勢登場)
人形(人でなしの恋;人形;球魔法人形(抄);悪霊物語)
残虐(残虐への郷愁;情痴の極(「盲獣」より);恐ろしきランニング(「地獄風景」より);句)
身体(飛行する悪魔(前半・「緑衣の鬼」より);芋虫;ペテン師と空気男(抄);芋虫ゴロゴロ(「盲獣」より);水族館の人魚(「蜘蛛男」より);闇に蠢く(抄))
錯視(レンズ嗜好症;映画の恐怖;恐しき前兆(「暗黒星」より);鏡地獄;目羅博士の不思議な犯罪;パノラマ島綺譚(抄))
浅草(死人の腕(前半・「一寸法師」より);浅草趣味;木馬は廻る)
乱歩の心に映る執着と愛着、強迫的な思念、どこかへと惹かれてゆく心の有様……。
江戸川乱歩没後60年。その作品から、詩人のように一瞬の輝きを掬い取った、名場面をピックアップ。
「夢遊」「恐怖」「人形」「残虐」「身体」「錯視」「浅草」の七つの切り口で、作品を精選。乱歩の神髄・魅力を凝縮した一冊。
*編者より――
「心象」は宮沢賢治が『春と修羅』を「心象スケッチ」と呼んだその「心象」です。乱歩の心に映るもやもやした執着の数々が、ときに見事な短篇小説としてときに長篇小説の一場面としてあるいは随筆として具象化され語られたもの、という意味で考えました。
それら自体は詩ではありませんが敢えて詩を読むように非物語的高潮に焦点をあててみるという意味でもあります。