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[日販商品データベースより]
20世紀最大の哲学ドラマ
1936年6月22日、論理実証主義を掲げる「ウィーン学団」の哲学者モーリッツ・シュリックが、かつての教え子に大学構内で射殺された。犯人は法廷で、恩師が「危険なユダヤ的哲学」を広めていると主張し、一部の新聞もこの凶行を擁護した──。
形而上学や疑似科学を排し、科学的で理性的な世界把握を目指したウィーン学団の活動は、当時もっとも先進的な思想運動であった。しかし、彼らはナチズムとファシズムの弾圧によって解散を余儀なくされ、多くが国外へ亡命することになる。
なぜナチスやファシストは彼らの思想をそれほどまでに脅威とみなしたのか? 危機の時代における哲学の使命とはなにか? ナチス台頭期の不寛容と反知性主義を象徴する事件を軸に、現代英米哲学のルーツとなった思想運動の興隆と蹉跌を活写する。
学団の枠を超え、アインシュタイン、フロイト、ハイデガー、ウィトゲンシュタインら、時代を画した知性の運命が激しく交錯する哲学的群像劇にして、ふたたび危機の時代を迎えた私たちの現在に鋭く問いを投げかける圧巻の歴史ノンフィクション。
「私たちはポストトゥルースやフェイクニュースといった言葉が飛び交う時代を生きている。このような環境においては、経験主義がかつてないほど重要なものになる。そこで、私の希望としては、すでに失われた世界において活躍していた一群の素晴らしい思想家たち、その知的態度への共感が容易であるような思想家たちへの関心を復活させるのに、本書が何らかの形で役に立つことを願っている」(本書より)