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[BOOKデータベースより]
序章 プロチョイスのカトリック信徒に関する研究をすることと本書の概要(先行研究;本書の目的及び概要)
[日販商品データベースより]第1部 中絶に関するカトリックの教説の変遷(第二バチカン公会議までの教説;『堕胎に関する教理聖省の宣言』(一九七四年);回勅『いのちの福音』(一九九五年))
第2部 アメリカのリベラル・カトリックと中絶問題(ケネディ大統領からバイデン大統領の軌跡;女性初の副大統領候補とカトリックの中絶問題)
第3部 カトリック信徒でプロチョイスであるということ(リベラル・カトリックと世俗化;クオモの演説とロールズの政治的リベラリズム)
終章 クオモの演説と寛容論(三人の寛容論者とクオモの演説の共通点;『信教の自由に関する宣言』;寛容のパラドックス)
アメリカにおけるカトリックの思想的・政治的な多様性を明らかに
アメリカにおけるカトリックは、プロライフ(中絶反対)なのか?
教皇を頂点とする教義と多元主義社会の狭間で信徒はどのように振る舞ってきたのか。
ケネディやバイデンといった影響力の強いリベラル・カトリックの系譜と、ロールズの政治思想等にも与えた思想的影響を探究。
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【本文からの引用など】
「この米国のカトリック及び中絶に関係する論点は、本書(特に第2部)でも提示するように、大統領選挙中に大きな騒動を巻き起こしたり、生命倫理学を誕生させたりした。そうした出来事には、「生命倫理」の枠では論じきれない、米国政治及び米国社会におけるカトリックの特殊性も影響していた。建国以来長らくWASP(白人、アングロサクソン、プロテスタント)が影響力を保持してきた多元主義社会の民主主義国家「アメリカ」の政治と公共領域において、(非カトリックの人民にとって、敬意を払うことはあっても信仰の対象ではなく、米国の人民でもない)教皇を頂点とする教導職たる聖職位階制の教えに従うことを求められるカトリック信徒は、非カトリック信徒の人民に警戒心を抱かせるものであった。」
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●著者紹介
池端祐一朗(いけはた・ゆういちろう)
1985年 静岡県に生まれる。
2012年 立命館大学大学院先端総合学術研究科先端総合専攻一貫性博士課程退学(修士号取得)。
2024年 大阪大学大学院人間科学研究科人間科学専攻博士後期課程修了。
現在 公益財団法人ひょうご震災記念21 世紀研究機構人と防災未来センター研究員。博士(人間科学)。専攻/倫理学。
著作 「 アメリカのリベラリズムとカトリックの中絶問題――宗教の教説と多元主義における政治の思想研究」(博士論文,2024年受理)「リベラル・カトリックとウォルター・モンデールの軌跡――カトリック大統領・生命倫理学・女性副大統領の誕生」(『共生学ジャーナル』第7号,2023年),「カトリックの教説から見る中絶問題――中絶に関わる諸事項の関連」(『生存学研究センター報告』第10号,2009年),他。