- 〈無常〉の変相と未来観
-
その視界と国際比較
日文研・共同研究報告書 195
- 価格
- 16,500円(本体15,000円+税)
- 発行年月
- 2025年03月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784784220977
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[BOOKデータベースより]
1 〈無常〉とは何か―その始原から現代世界へ(anitya/anicca、無常、常なし―インド・中国・日本における無常観の変遷;打ち壊される仏たち―ソリッドな〈仏〉/フラジャイルな〈仏〉 ほか)
[日販商品データベースより]2 古代の文学と〈無常〉(「うつろふ」事物の「無常」性―大伴家持「悲世間無常歌」の〈たとえ〉をめぐって;空海「無常之賦」から考える古典の変相と未来観 ほか)
3 中世の〈無常〉を問い直す(「跡」の視界;龍神地震起因説の形成と展開―日本中世の災異文学史一斑 ほか)
4〈無常〉の表象と変相―古代/中世から近世へ(無常の表象―黒白二鼠の教えと絵画;遊女の〈移ろいやすさ〉をめぐって ほか)
5 近代と〈無常〉―夏目漱石の中へ(頬杖の前近代と近代―もの思う者の肖像の系譜と変容;夏目漱石と「無常」―無常と生成変化を中心に ほか)
『方丈記』において、「無常」という語はただ一度だけ用いられ、天変地異を前にあきれるほど脆い日本の家屋と儚い人の命の類比的一体性を説く。いつしか私たちが常識のように捉えるこの仏教的な無常観は、先達としての東アジアや東南アジア、さらには起源としての南アジアと比べると、どれほど共通項を有し、あるいは異にするか。はたまたヨーロッパの堅牢な遺跡の中で、それはいかなる幻想をもたらすか。日本の無常、さらには文化観の現代的な問い直しのために、多様な専門の研究者が議論を重ね、「無常」概念にとどまらず、広く日本古典文化の転変と推移、また〈グローバル〉な〈アジア〉の中での日本古典文化の解明を目指す。