- 形質生態学入門
-
種と群集の機能をとらえる理論とRによる実践
共立出版
フランチェスコ・デ・ベロ カルロス・P.カルモナ アンドレ・T.C.ディアス ラース・ゲッツェンベルガー Marco Moretti- 価格
- 6,380円(本体5,800円+税)
- 発行年月
- 2025年03月
- 判型
- A5
- ISBN
- 9784320058446
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[BOOKデータベースより]
本書は、生物多様性や生態系機能・サービス、生物の分布や応用生態学など、様々な生態学研究において形質データを利用するための主要な概念とそれらを利用する際の要領を示しており、あらゆる生物の種類や栄養段階をカバーしている。本書は、このような形質生態学(形質ベースの生態学)における既存の概念、ツール、およびトレンドについて手軽に学び、それを自分の興味のある分野に適用したい学生、研究者、および実践者向けに書かれている。本書で説明される解析やデータの可視化などを必要に応じてRで実行できるように、オンラインリソースが用意されている。このオンラインリソースには、Rの関数などの使い方を示したスクリプトとその演習が含まれており、この急速に変化する分野の現在の開発状況を反映した更新が行われている。著者らは、形質生態学について10年以上の教育経験に基づいて開発や改善を行なっており、本書は形質生態学の理論から実践までを一貫して学ぶことができる最初の教科書である。
序章
[日販商品データベースより]形質の選び方と標準化
相違の生態学:グループvs連続体
応答形質とフィルタリングの意義
群集の計測
種内の形質変動
群集集合則
形質と系統
生態系プロセスとサービスに対する形質の効果
栄養段階にまたがる応答形質と効果形質
形質サンプリング戦略
形質と応用生態学
多様な生態学研究において、形質データを利用するための理論的枠組みや、データ解析を行うためのR言語へのアプローチを示した形質生態学の入門書
地球環境変動や様々な人為撹乱による生態系への影響が懸念されるなかで、生物多様性や生態系のはたらき(生態系機能)の環境に対する応答をどう評価するかについて、注目が集まっている。近年では、生物の環境応答や生態系機能を、個別の種のもつ生態的・形態的な形質(例えば、植物の背丈や葉の窒素濃度など)と関連づけて解釈する機会が増えてきた。
本書は、形質データを利用した生態学研究(形質生態学)の主要な概念と背景、およびそれらを実際に利用する方法を示すものである。その内容は様々な生態系や栄養段階の生物をカバーしており、形質生態学の概念、ツール、およびトレンドについて手軽に学び、そしてそれを実際に自分の研究対象やデータに適用したい学生、研究者、および実践者向けに設計されている。
また本書は、形質の定義からはじまり、解析に用いる形質の選択・計測方法、解析のもととなるデータセット(行列)の作成、機能的多様性の指標、形質の種内変動、群集集合、系統との関係、生態系プロセスとの関係、形質のサンプリング戦略など、形質と関連する広範なトピックが網羅されている。
さらに、読者が必要に応じてRで解析できるよう、オンラインリソース(無料)がウェブ上に公開されている(https://digital.csic.es/handle/10261/221270)。このオンラインリソースには、演習とR言語(関連するパッケージと関数)の使い方を示したスクリプトが含まれており、この分野の現在の開発状況を反映した更新が行われている。
著者らは10年以上、本書の内容に沿った解析セミナーを開講しており、その教育経験に基づいて、形質生態学の理論的側面と分析ツールを紹介し、説明する方法を開発・改善してきた。本書は生態学における形質データの解析についての一般的な概念と手法が網羅的にまとまっている唯一の書籍である。
[原著]Handbook of Trait-Based Ecology: From Theory to R Tools, Cambridge University Press, 2021