- ハイドロサルファイト・コンク
-
- 価格
- 1,034円(本体940円+税)
- 発行年月
- 2025年03月
- 判型
- 文庫
- ISBN
- 9784087447491
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[BOOKデータベースより]
二年後には八割死ぬ。病とは無縁だった作家が「血液の癌」を宣告され、骨髄移植を受けることに。血液型が変わり、外見のみならず精神も変貌した。しかしそれは地獄の始まりに過ぎなかった―。移植の影響で激痛を伴うGVHD発症、さらに間質性肺炎、脊椎四か所骨折へと至る治療の経過を観察し続けた作者自身による、満身創痍のドキュメンタリー小説。文庫ではコロナ禍を経ての現在までの経過を追記。
[日販商品データベースより]「遠くない未来に、私は死ぬ」。病とは無縁だった著者・花村萬月が、このままでは2年後の生存率が20%の骨髄異形成(こつずい・いけいせい)症候群に罹り、骨髄移植を受けることになった。それは現在まで続く地獄の始まりだった。これは、現世の報いなのか? 発症から骨髄移植、GVHD(移植片対宿主病)、間質性肺炎、脊椎四ヵ所骨折など、副作用のオンパレードへと到る治療の経過を観察しつづけた作者自身によるドキュメンタリー・ノベル!
「血液検査の結果、完全に血液がO型からAB型に変わった。爪のかたちや体毛、髭など、ずいぶん外見上の変化がある。食べ物の好みもまったく変わってしまった。加えて精神が大きく変貌したのかもしれない。自分の血液をすべて殺して、他人の血液を迎えいれる。凄いことだ。」(本文より)
文庫化にあたり、その後の経過を綴った書き下ろし「文庫後書き」を収録。
【著者略歴】
花村萬月(はなむら・まんげつ)1955年、東京都生まれ。89年『ゴッド・ブレイス物語』で第2回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。98年『皆月』で第19回吉川英治文学新人賞、「ゲルマニウムの夜」で第119回芥川賞、2017年『日蝕えつきる』で第30回柴田錬三郎賞を受賞。その他の著書に「百万遍」シリーズ、「私の庭」シリーズ、『弾正星』『信長私記』『太閤私記』『ニードルス』『花折』『帝国』『対になる人』『夜半獣』など著書多数。