- 谷口雅春とその時代
-
- 価格
- 1,650円(本体1,500円+税)
- 発行年月
- 2025年03月
- 判型
- A6
- ISBN
- 9784831826916
[BOOKデータベースより]
新宗教「生長の家」創始者・谷口雅春。その誕生から彼を崇敬する信徒集団の形成に至るまでの思想遍歴を、内村鑑三・西田天香・倉田百三・武者小路実篤・賀川豊彦といった同時代の人々や、スピリチュアリズムやニューソート、催眠術、岡田式静坐法といった時代を彩る諸思想との関わりから鮮やかに描き出す。谷口雅春に関する稀少な著作であるとともに、未完作ながら日本および世界の宗教思想史に通じた著者ならではの卓抜した視点から後学に多大な示唆を与え続けた評伝の傑作。
第一章 谷口正治
第二章 世界立替説
第三章 蛇と蛙
第四章 神を審く
第五章 雪溶け
第六章 生命讃歌
第七章 『生長の家』創刊
第八章 甘露の法雨
一人の求道青年は、いかにして新宗教創始者となったか――。
新宗教「生長の家」創始者・谷口雅春(1893−1985)。その誕生から彼を崇敬する信徒集団の形成に至るまでの思想遍歴を、内村鑑三・西田天香・倉田百三・武者小路実篤・賀川豊彦といった同時代の人々や、スピリチュアリズムやニューソート、催眠術、岡田式静坐法といった時代を彩る諸思想との関わりから鮮やかに描き出す。
日本近現代宗教史に大きな足跡を残した重要人物・谷口雅春に関する稀少な著作であるとともに、未完作ながら日本および世界の宗教思想史に通じた著者ならではの卓抜した視点から後学に多大な示唆を与え続けた評伝の傑作。
長らく入手困難となっていた谷口雅春に関する唯一無二の名評伝が待望の文庫化!
解説=島薗 進
【目次】
文庫版まえがき(島薗 進)
第一章 谷口正治
谷神死せず/家系への誇り/谷口正治/殺生/投書少年/文学乞食/耽美への道/カチューシャかわいや/罪な「言葉の芸術」
第二章 世界立替説
紡績工場にて/心霊治療を求めて/世界立替説/霊動にふれる/鎮魂帰神/本田霊学/変態心理的解釈/霊縛と霊眼/綾部の金神さま/キリスト再臨論
第三章 蛇と蛙
紫陽花の君/亀岡にて/美しい人/医書あさり/蛇と蛙/下座の人・西田天香との出会い/武者小路実篤批判/一輪思想をめぐって/大本事件(第一次)
第四章 神を審く
神を審く/幽祖西田天香/「救いは創造主から来るか」/賀川豊彦の宇宙悪/ニーチェとトルストイに学ぶ/人格価値と生命価値/火事と花見/守銭奴/百姓愛道場/創造主はあるか/谷口式自然哲学/真如と無明/菜食主義
第五章 雪溶け
高岡から神戸へ/聖フランシスに倣いて/善中の悪/近江商人西田天香に学ぶ(宣光社的はたらき)/雪溶け/汝が性のつたなきを泣け/信仰革命──心霊主義/浅野和三郎との出会い/心霊研究的時代背景/太霊道など
第六章 生命讃歌
ニューソートとの出会い/ホルムスの思想/無相の神/神想観における観普賢菩薩行法/就職/生命讃歌/天理教祖と大本教祖について/求道者谷口雅春の誕生/世界救済の大導師
第七章 『生長の家』創刊
『生長の家』創刊/精神分析の紹介/生命教としての生長の家/乳母車に雑誌を積んで/生長の家の守護神/如意宝珠/声字即実相/経済倫埋
第八章 甘露の法雨
呪詛の否定/思考万能の思想/神想観の公開/遠隔指導/『甘露の法雨』/『甘露の法雨』と「罪」
解 説(島薗 進)
あとがき(島薗 進)
※本書は1995年、東京堂出版より刊行された書籍の文庫版です。
この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。
- 宗教・カルト・法
-
価格:2,200円(本体2,000円+税)
【2024年10月発売】