重要ゴールデンウィーク期間の営業についてのご案内

大阪・関西万博特集
本屋大賞
予約ランキング 新刊予約できます!

大阪・関西万博特集

本屋大賞

予約ランキング 新刊予約できます!

オンライン書店【ホンヤクラブ】はお好きな本屋での受け取りで送料無料!新刊予約・通販も。本(書籍)、雑誌、漫画(コミック)など在庫も充実

在庫状況:在庫あり(1〜2日で出荷)
天下の「逸民」 革命の「新民」

日中近代の「文」の交錯

勁草書房
斉金英 

価格
5,060円(本体4,600円+税)
発行年月
2025年02月
判型
四六判
ISBN
9784326852055

欲しいものリストに追加する

内容情報
[BOOKデータベースより]

「民」という文字概念が生み出すダイナミックな文学表象。

序章 明治日本・清末中国の「民」と文学表象
第一部 帝国主義戦争と明治後期の「逸民」「遊民」・流民(「国民」の身体と「逸民」の心のアポリア―夏目漱石『吾輩は猫である』における猫・「逸民」・戦争;「帝国臣民」と「天下の逸民」の距離―夏目漱石『趣味の遺伝』と「諷語」;「逸民」と「気狂」を「立方的」に読む―夏目漱石『草枕』における「文明」・戦争・「憐れ」;徴兵忌避する「遊民」の「沈黙した声」―夏目漱石『それから』における青年の危機;東京から想像する満洲と流民―夏目漱石『門』・『彼岸過迄』を中心に)
第二部 救亡図存と清末の「新民」・「〓民」(馬賊と露清戦争―石光真清『曠野の花』における満洲の「花」;馬賊と日露戦争―「〓民」が見た『中国興亡夢』;方法としての「新民」―未来図を描いた梁啓超『新中国未来記』;女性「新民」が拓く「未来」―頤瑣『黄綉球』が示した範例;「女〓」と革命―静観子『六月霜』における「冤」をめぐる騙り)
終章 交錯する帝国主義時代の「民」

[日販商品データベースより]

清末中国と明治日本において、「民」という文字概念が、どれだけ過激にかつ大胆に使われながら、新しい文学表象を生成したかを明察。

戦争と革命の時代である、明治日本と清末中国において、「民」という一文字が、どのように躍動したか。夏目漱石、石光真清、梁啓超らの文学を丹念に追い、近代国民国家がアジアで形成されるときの、国家に対する人と言葉の抵抗の軌跡を描く、スケールの大きな作品。小森陽一氏推薦!


林少陽先生(澳門大学教授、元東京大学教授)推薦のことば

文豪漱石の小説をグローバルヒストリー、とりわけ20世紀初頭の北東アジアの文脈に位置付けながら再読した結果、著者は清末の満州という、歴史的な場にわれわれを導く。それは、儒教的な政治的倫理的な概念として近代において忘却された「民」を喚起させることによって成し遂げたのである。そしてそれによって、日中の「文学」表現者としての漱石を中心に据えながら、彼を同時代の石光真清、梁啓超、頤瑣(湯宝栄)、侠民(?子英)、静観子(許俊銓)などを歴史の記述者として同列させた。「民」と「文」という二つのキーワードにより清末研究と明治研究をうまく融合させたのである。

また本書は、明治後期と清末、日本と朝鮮半島・満州、帝国主義形成期の日本と清末革命の中国などの間を去来する歴史を、先にあげた文学者の作品の分析を通して読み取った。特に日清戦争、露清戦争、日露戦争の戦場となった中国の満洲に絞って、「国民」や「新民」の形成との関係にある逸民・遊民・流民・馬賊などに着目しながらユニークな枠組みにおいて北東アジア近代史を描く。特に国際関係の中に馬賊を位置付ける研究は今までなかった。本書はこの空白を埋めたのである。

「文学」こそ、グローバルヒストリーとしてもミクロヒストリ?としても読めることを証明した一冊である。

この商品をご覧のお客様は、こんな商品もチェックしています。

王朝日記論

王朝日記論

松薗斉 

価格:4,950円(本体4,500円+税)

【2006年05月発売】

萬葉集訓読の資料と方法

萬葉集訓読の資料と方法

池原陽斉 

価格:12,100円(本体11,000円+税)

【2016年12月発売】

泣く男 古典に見る「男泣き」の系譜

泣く男 古典に見る「男泣き」の系譜

寺田英視 

価格:1,870円(本体1,700円+税)

【2023年09月発売】



ユーザーレビュー

この商品に寄せられたカスタマーレビューはまだありません。

レビューを評価するにはログインが必要です。

この商品に対するあなたのレビューを投稿することができます。

レビューを書く

本好きのためのオンライン書店

Honya Club.comへようこそ

Honya Club.comは日本出版販売株式会社が運営している
インターネット書店です。ご利用ガイドはこちら

  • サイトで注文&書店受け取り送料無料
  • 宅配なら2,000円以上で送料無料!
  • 予約も取り寄せも業界屈指の在庫量
  • 外出先でも検索や購入がカンタン!
新規会員登録   初めての方はこちら

出版業界資料

最近チェックした商品
  • 1位

    火花

    火花

    又吉直樹 

    価格:1,320円(本体1,200円+税)

    【2015年03月発売】

  • Honya Clubカード
    • Honya Club とは
      Honya Clubはお得な「本のポイントサービス」です。ご入会いただいたお客様には特典が盛りだくさん!お近くのHonyaClub加盟書店でご入会、ご利用いただけます。
      Honya Club加盟書店は店舗一覧にてご確認ください。Honya Club加盟店アイコンのマークが目印です。
      HonyaClub会員規約
      個人情報の取扱いに関する規程
      ※上記は加盟書店店頭で使用できるHonyaClubカードの規約です。

    • Honya Club 公式アカウント facebookファンページ Twitterアカウント LINE@アカウント