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春です。桜がさいています。ひらりくるり、桜が散って、ふわりくるり、踊りはじめます。チョウチョといっしょに、ふわりくるり。ハチといっしょに、ふわりくるり。ツバメといっしょに、ふわりくるり…。
桜のこびとたちが、チョウチョやハチ、ツバメたちと春を喜び、夏を迎えるまでの命の循環を楽しく描きます。
シャボン玉、紙飛行機、タンポポの綿毛、春風も登場し、ふわりくるりと春を踊ります。
かわいらしいイラストとともに展開するリズムある文章は読み聞かせにもぴったりです。
ポップなこびとをモチーフに絵本・広告・テキスタイルデザイン、国内外の個展など幅広いジャンルで活躍する、人気イラストレーター、画家の鬼頭祈による絵本です。
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先日北海道札幌で桜の開花が発表されました。
今年(2025年)は3月23日に熊本と高知で最初の開花宣言がありましたから、
およそ一か月かけて日本列島を縦断したことになります。
そんな季節に届いたのが、
鬼頭祈(きとういのり)さんの絵本『さくらふわりくるり』でした。
絵本についている鬼頭さんの略歴を読むと、
「日本画の技法を生かし、こびとやいちごなどをモチーフにした現代的な絵画を制作」とあります。
この絵本では満開の桜から散った、数枚の桜の花びらが主人公。
この子たちが風にのって、ふわりくるりと舞い踊ります。
飛んできたちょうちょやハチたち一緒に、ふわりくるり。
つばめやしゃぼん玉と、ふわりくるり。
春風にのって、遠くまで飛んでいきます。
やがて、この子たちは地面にたどりつき、桜の木には葉がしげります。
文字も絵もびっしり描かれていないせいでしょうか、
読んでいて気持ちのいい風を感じます。
そして、もしかしたら、この子たちが海峡をわたり、
北海道まで行き着いたのかと想ってしまいそうになる、
かわいい桜の絵本でした。(夏の雨さん 70代以上・埼玉県 )
【情報提供・絵本ナビ】